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第10話「家族になった日」


■Scene:新しい命の産声


夜明け前の産婦人科に、静かな緊張が漂っていた。

玲奈は深く息を吐き、握りしめる悠人の手に力を込める。


医師:「はい、もう少し……っ!来ますよ!」


玲奈:「……っ、はる……ま……!」


――そして。


「おぎゃーっ!」「おぎゃーおぎゃー!」


ふたつの産声が重なった瞬間、世界が輝いた。

玲奈の瞳から、自然と涙が零れる。


玲奈:「ありがとう……ありがとう……晴真、紬希……」


悠人は震える手でふたりの赤ん坊を見つめながら、医師に深く頭を下げた。


悠人:「ありがとうございます、本当に……」


玲奈も、母・美乃梨がかつてそうしたように、医師に抱きついた。


玲奈:「私も、母になれました……ありがとうございます……!」



■Scene:はじめての帰宅


数日後、玲奈と悠人は、ついにふたりの子ども――晴真と紬希を連れて、秘密の自宅へ帰ってきた。

そこには既に5人の家族が、優しく微笑みながら待っていた。


光、心音、澪、紗良、優菜――彼らは、ふたりの新しい命を心から祝福するように、そっと拍手を送った。


優菜:「わぁ……ほんとに、双子なんだ……」


紗良:「可愛すぎる……ちょっと、顔近くで見てもいい?」


玲奈:「もちろん。でも……」


その瞬間、「おぎゃあっ」とふたりが同時に泣き出した。



■Scene:家族の協力と“授乳”


玲奈と悠人はすぐに動いた。


悠人:「よし、抱っこ……晴真は僕が」


玲奈:「紬希は私。……大丈夫、大丈夫よ」


おむつを替え、室温を確認し、水分や空腹のサインを見極める。

それでも泣き止まない――


玲奈:「……授乳、かな」


玲奈は少し戸惑いながら、授乳ケープを手に取ろうとしたが――光が先に、慌てて背を向けた。


光:「ご、ごめんっ……見ない!見ないから!」


だが――つぶやいた。


光:「でも……綺麗だな……って……」


玲奈:「っ……!」


顔が一瞬で真っ赤になる玲奈。

心音も澪も紗良も優菜も、真剣な顔で玲奈の行動を見つめていた。


玲奈:「……あ、あなたたち……」


紗良:「だって、私たちも将来、ママになるかもしれないし。ちゃんと見ておこうと思って」


玲奈は照れながらも笑い、悠人に向き直る。


玲奈:「悠人、見て。覚えておいてね。私がいない時、あなたがやるのよ」


悠人:「……うん。任せて」


授乳が始まり、赤ちゃんたちはようやく落ち着いた。

「きっとお腹が空いていたのね」と玲奈がつぶやき、2人はベビーベッドに赤ん坊たちを戻した。



■Scene:静かな夜の会話


光:「玲奈さん……さっきは、すみません。でも、初めてだったので……」


玲奈:「ううん、大丈夫。……もし奥さんができたら、今日みたいに、優しく母乳をあげてあげてね」


光は顔を真っ赤にして頷いた。



■Scene:帰り道の電車


その日の夜――光は仕事場へ先に向かい、残る4人――心音、澪、紗良、優菜は、同じ電車に乗っていた。


澪:「あの双子、本当に可愛かったね……」


紗良:「うん。でも、ああやって泣くと焦るよね」


優菜:「玲奈さん、すごいよね……」


心音:「あたしも、あんなお母さんになりたいな」


彼女たちの未来にも、きっと新しい命と優しさが訪れるのだろう。

電車の窓に映るそれぞれの笑顔が、静かに未来を照らしていた。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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