第4話「母になる覚悟、父になる勇気」
■Scene:スタジオの片隅、マネージャーと玲奈の本音
東京・代々木にある撮影スタジオ。
玲奈はソファに腰かけ、水をひと口飲んでから、千田マネージャーに言った。
玲奈:「……この作品が終わったら、少しだけ休みをもらってもいいですか」
千田:「もちろんです。むしろ、もう今すぐでも。……玲奈さんの身体が、なにより大切なんですから」
玲奈:「ありがとう……。でも、あと一歩だけ……“仕事”として自分で納めたいんだ」
彼女の手は、ふっくらしてきたお腹を静かに撫でていた。
“母”としての一歩は、着実に――だが優しく、始まっていた。
⸻
■Scene:悠人、監督としての始動
一方、悠人は映像学校の課題を終え、いよいよプロとして映画制作の準備に入っていた。
脚本会議、キャスティング打診、ロケ地候補の視察……。
その目は真剣で、玲奈を迎えた頃の“少年”から、“表現者”の顔に変わっていた。
スタッフ:「監督、主演については?」
悠人:「……一応、お願いしたい人は決まっています。けど、それは――もう少しあとで伝えます」
ノートに小さく書かれた名前は、ただひとつ。
玲奈。その文字を、彼は優しく見つめた。
⸻
■Scene:家族たちへの報告
その夜。
悠人と玲奈は、自宅に光(悠人の兄)、心音(妹)、朝比奈紗良(母の妹の娘)、橘優菜(父の妹の娘)、そして玲奈の妹・澪を呼び、一つの報告を行った。
玲奈:「……みんな、今日は時間を作ってくれてありがとう」
心音:「なんか……改まって呼ばれると緊張するんだけど」
光:「なに、ついに家建てるとか?」
玲奈が小さく笑って、テーブルに両手を置く。
玲奈:「……実は、私たち……子供を授かりました」
澪:「……え?」
優菜:「え、って……今……妊娠してるってこと?」
玲奈:「はい。双子です。男の子と女の子」
部屋が静まり返る。
紗良:「ちょ……すごっ……」
心音:「お、お姉ちゃんがママになるってこと……!?」
光:「いや……俺、兄貴じゃん……叔父か?」
それぞれが驚き、そして笑い合う中で、玲奈の瞳は潤んでいた。
玲奈:「みんなに真っ先に伝えたかった。……ありがとう、こうして祝ってくれて」
悠人:「俺も、監督としてこれからもっと頑張っていくから……ふたりを、そして玲奈を、守れる男になります」
⸻
■Scene:親たちへの報告
それから数ヶ月が過ぎ――
玲奈の体調は少しずつ重くなっていたが、日々の中に確かな温もりがあった。
ある日、玲奈は悠人の実家を訪れ、義両親と対面した。
玲奈:「お父さん、お母さん……実は、赤ちゃんができました。双子です。男の子と、女の子」
剛(悠人の父):(目を見開き)「……そうか。玲奈さん……おめでとう。そして……ありがとう」
眞由美(母):「こんなに嬉しい報告、ないわね。うちに新しい命が……」
玲奈は深く頭を下げた。
その頃、悠人も別の場所で――玲奈の実家を訪れ、綾瀬美乃梨に報告していた。
悠人:「玲奈さんが……妊娠しました。双子です。俺……まだまだ未熟ですが、監督としても、夫としても、成長します。……なのでこれからも、サポートをお願いできませんか」
美乃梨:「ふふ……当然よ。玲奈が選んだ人を、私が信じないわけないじゃない。……安心して。あの子も、あなたも、私が守ってあげる」
悠人:「……ありがとうございます」
静かに、ふたりの家族が――“親”になることを受け入れ、支え合う形が、またひとつ強くなった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——
ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!
その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。
読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。
「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!
皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。




