「オハー(竜)」の外見と特殊能力 & 神龍の能力(2)
草稿では 神龍の能力(2)を先にあげていました。
オハーについての物語の内容が わかりやすいようにと。
しかし 物語の展開が気になる読者様に取ったら、神龍の能力の細かい説明は煩わしいかもと思ったので
後段の ◇おまけ◇ 部分に 神龍の分身であるオハー(竜)についての説明を 移動させました。
読者様のお好みで、上下段 どちらからでも お読みください。
よければ 上段下段どっちから先に読んだかを「感想」として送っていただけたら、今後の参考にいたします
ダンジョン「夕餉オハー」のマスターとなった「オハー(竜)」。
「オハー(竜)」は、神龍の分身であることを示す(竜)の文字がつく名前ではあるが、
その外見は、「日出国」の神々《こうごう》しい神様風。。
というのも 一つ目がダンマスを務めていたダンジョンは、
小鬼・一つ目・一本足の傘お化けと言った 日出国の小型妖怪が住むダンジョンだったから、
神龍は、それにあわせた外見を己の分身に与えたのである。
当然 ダンジョン内部も、人間達の「心のふるさと」であった日出国の自然を反映していた。
つまり このダンジョンが生まれるきっかけを作った はるか昔の人間科学者達の趣味が反映されているのだ。
このダンジョンに住んでいた小型妖怪たちは
ダンジョン内で、田畑を耕したり 果樹を栽培したり、
山林を手入れして山の幸を豊かに育んだり
水の巡りをよくして、川・池・沼・湖・海の生物を量産したり
牧畜にも精を出していた。
さらに 人間たちが残したレシピを研究して、スパイスや珍味の類を育てつつ確保して
健康的な美食の世界を堪能していた。
というのも 前マスター「一つ目」は、ちゃっかりと 全盛期の人間達が産みだした改良品種や
各種の栽培・育種技術と知見などを確保し、
調理・レシピなどのスキルをしっかりとマスターして、
小型妖怪たちを差配して ダンジョンを運営していたからである。
それ故、神龍は、旅立ったその日のうちに、ダンジョン「夕餉オハー」を手に入れることにしたのだ。
これからは、このダンジョンに住む妖怪たちが、4頭の龍とオハー(竜)の腹を満たし、心を潤す食事係として奮闘することになる。
◇
「オハー(竜)」の得意技の一つは、空間収納である。
オハー(竜)が持つ収納空間を使って、4頭の龍は、毎日の必要を賄う食料や水を受け取ったり
リクエスト献立に応じたおいしい夕食をいただくことができた。
龍たちは 人型に変身した時は、人間的な料理をおいしく食し
本来の姿、龍体の時は、自分達が必要とするエネルギー・栄養等を得るために
大量の食糧や水などを必要とした。
その必要を賄うために、一つ目とその配下の妖怪たちは 今後「ダンジョン夕餉オハー」で
せっせと生産活動に励むことになったのである。
「ちゃんと 神龍様たちの必要を満たすだけの食糧と水と料理を作ることができれば、あとは 君たちの好きなものを作って食べればいいさ」オハー
「しかし そのためには、ダンジョン内の開拓をしなくてはなりません!」一つ目
「がんばりたまえ」オハー
「そんな・・」一つ目
「ぼくの手伝いがいるなら 根拠を示した計画書の提出を」オハー
「はい」
一つ目はうなだれた。
「君たちは 全体的に肥満傾向にあるから、
このさい 初心に返って『健康的な食生活』をとりもどし、
適度な労働により 体を引き締めたらどうだい」
オハーは、一つ目以下 ダンジョン内の妖怪たちの たるみきった体つきを見回して言った。
◇ おまけ ◇ 神龍の能力(2)◇
神龍が持つ能力の二つ目は、【分身・分神形成】である。
・神龍は 己の眷属となる存在=分身を産み出すことができる。
生産数に上限はない
・分身の外見は、己そっくりの形で サイズを自由に設定することも
己とはまったくことなる形に作る(分身形成)こともできる。
・分身するときに 若干神龍の体力を消費するが、神龍本体の能力が損なわれることはない。
ゆえに 分身するほど 神龍の総合能力は増す。
但し、分身たちは 自分の体を維持するための食糧を必要とする。
・分身たちは、神龍が命じたことを実行する
任務遂行中は 主体的に行動する自律した存在となる。
任務遂行後は、神龍本体のもとに戻る。
・神龍は 自分のもとに戻って来た分身に新たな命令(=任務)を下すことができる。
自分から離れたところに居る分身に対しては、追加命令を下すことができるが
最初に与えた基本任務を上書きするには、一度自分のもとに呼び戻す必要がある。
・神龍は、分身たちを回収・消去することができる。
また、成長した分身を回収することにより、
神龍は個体としての 自分の能力や強さを増すことができる。
・神龍は分身たちと念和ができる。
分身と神龍以外の存在と念和するには、神龍がそれを許し そのために必要な能力を付与する必要がある。
・分身は、神龍の眷属であるから、たとえ自律して活動したり成長したとしても 神龍には逆らえない。