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第42話 心境の変化

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いつも拙作をお読みいただき、誠にありがとうございます(*ᴗˬᴗ)⁾⁾


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「さて、何匹か釣れたし、今日はどれから食べようかな?」


 釣れた獲物や釣り竿なんかをマジックポーチにしまって撤収し、ダンジョンの中にある俺の家へと帰ってきた。


"釣った獲物がカイザーサーモンにクラーケンとか本当にヤバイな……サーペントに至ってはダンジョンwikiにも載っていないし、どうなっているんだか…… @ルートビア"

"ヒゲダルマに常識なんか求めても無駄だからな。 @月面騎士"

"それなw それにしても巨大な鮭にイカにウミヘビとか、ダンジョンの湖の生態系ってどうなっているんだろ…… @XYZ"

"ダンジョン内の生態を研究している人もいるらしいが、さすがにそれを解き明かす日が来るとは思えないぞ。 @†通りすがりのキャンパー†"


「ダンジョン内のモンスターに生物としての常識なんて求めても仕方がないぞ」


 首を斬り落としても生きているモンスターとかを調べたところで何も分からない気がする。まあ、もしかしたら医療へ役立たせることはできるのかもしれないけど。


"いや、それをヒゲダルマが言うのかよ! @ルートビア"

"ヒゲダルマに常識なんか求めても無駄だからな(2回目w) @ケチャラー"


 ……さすがに首を切り落としても生きているモンスターとは一緒にしないでほしい。


「それじゃあ、今日はカイザーサーモンの刺身とホイル焼きにでもするか。クラーケンは一夜干しとイカソーメン、イカ団子。サーペントは刺身でもうまいし、かば焼きにして食べるのがうまいんだよなあ」


"おう……聞いているだけで腹が減ってくるな。 @月面騎士"

"というか、その辺りの食材って買って食べたらいくらするのか分からないんだが…… @ルートビア"

"その辺りは今更だw しかしヒゲダルマも料理にかんしては本当にマメだよなあ。 @たんたんタヌキの金"


「今は料理をしてうまいものを食べることが一番楽しいからな」


 ダンジョンの外にいた頃は料理なんてまともにしたことがなかったが、ダンジョンで生活するようになってからはすべて自炊せざるを得なかった。


 がむしゃらにダンジョンの攻略を進めていたころは飯なんて焼いて食えればいいと思っていたが、最近では料理をしてうまいものを食べている時が一番幸せだ。


 手間を掛けたり、モンスターの下ごしらえをしたり、血抜きをするしないで味が全然変わるから本当に面白い。


"それにしても最近は前以上に料理へこだわりを感じるようになったぞ。何か心境の変化でもあったのかな? @XYZ"


「………………」


 確かにXYZさんに言われてみると、最近は今まで以上に料理へ力を入れるようになった気がする。……まあ、その原因については自分でも分かっている。


 ひとりで料理をしてうまい飯を食べながら、リスナーさんたちの反応を見ているのはもちろん楽しい。だが、誰かと一緒にご飯を食べて、自分で作った料理を直接おいしいと言ってもらえるのはそれとは違った楽しさがある。


 あれだけおいしいと言ってもらえると、俺もついつい手の込んだ料理を作ってしまう。今日湖へ行っていろいろな食材を釣ってきたのも、今度2人と会う時に食べてもらう食材を調達しに来たという意味もあるしな。


"今はダンジョン飯の料理配信になっているぞ。 @†通りすがりのキャンパー†"

"最近はモンスターとの戦闘がまともに映らなくなったしな。どんなモンスターもほぼ一撃だし。 @XYZ"

"戦闘シーンがないことに定評のある配信だからなw @たんたんタヌキの金"

"相変わらずどんな配信だよ! @ルートビア"




「……よし、できたぞ!」


"おお、今日のは一段とまたうまそうだ! @†通りすがりのキャンパー"

"やっぱり海鮮料理っていうのがいいよなあ。ダンジョンで取れる食材は肉が多いし! @ケチャラー"


「そもそも川や湖のある階層自体が珍しいからな。それに川ならともかく、水の中へ入るのにはリスクがあるから、湖のモンスターは獲りにくいし」


 ダンジョンはそれぞれの階層ごとに様々な地形がある。ものすごく広い草原や薄暗い洞窟の中、一面が砂漠の階層なんかや火山の階層なんかも存在する。そんな中で川や湖のある階層はかなり少ない。


 ダンジョン内では身体能力は上がるが、水の中で呼吸できないのはダンジョンの外と一緒だ。湖の中に入ってモンスターと戦う方が戦闘は早いかもしれないが、その分リスクもあるので、俺は釣りの道具を自作して釣りをしている。


「今日の晩飯は3種類のモンスターの刺身とカイザーサーモンのホイル焼きだ」


 テーブルの上の皿にはオレンジ、白、半透明色の3種類の魚の刺身と、アルミホイルに包まれたカイザーサーモンのホイル焼きがある。そして忘れてはいけない白いご飯だ。時間の止まるマジックポーチ内に飯盒で炊いた炊き立てのご飯を保存してある。


 ちなみにモンスターには寄生虫は付かない。それについては確認されているが、奥の階層のモンスターもそうなのか不安だったから、初見のモンスターは何匹か細切れにして寄生虫がいないかを確認してから食べている。まあ、こんな巨大なモンスターに寄生虫なんかいないとは思うが一応な。


 さて、夜桜に用意してもらった高級な醤油を用意していざ実食だ!


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