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第165話 魔石の加工


†通りすがりのキャンパー†:

なるほど、武器に属性を付与するのもかなり大変なんだな。自分でやるのはかなり時間がかかりそうだ。

月面騎士:

キャンパーさんにも知らないことがあることに驚いたw

WAKABA:

さすがにそこまでは知らないよねえ~


 鉄森さんから魔石を使って武器に属性を付与する方法を聞いた翌日。いつものように限定配信でリスナーさんに向けて配信をしている。


 ちなみに昨日の夜は華奈と瑠奈に晩ご飯をご馳走した。那月さんたちから教えてもらったモンスターの食材を使用した高級料亭の料理に2人とも満足してくれたようだ。


 そのまま2人をタクシー乗り場まで見送った。2人からはせっかくなら家に寄ってお茶でもしていかないかと言われたが、それはさすがに断った。まったく、俺も一応は年上の男なんだからもう少し警戒してもいいものなんだがな……


 まあ、2人から信用されていると思うとしよう。


「武器に属性を付与する方法は個人によっても違うみたいだな。企業秘密というわけじゃないらしいけれど、一般配信の方で配信するのは止めておくよ。あとはうっかり店の名前を口にしないように気を付けないとな」


 昨日鉄森さんから聞いた話によると、配信でその方法を言ってもいいと言われていたが、店の名前は出さないでほしいと言われた。というのも今の俺の配信チャンネルの方はとんでもない数のリスナーさんがいる。


 もしも俺が鉄森さんのお店を紹介したら、翌日からお客さんがお店に殺到すると華奈と瑠奈にも言われた。鉄森さんのお店はそれほど多くのお客さんを対応できないから迷惑を掛けてしまうことになるからな。


 武器に属性を付与する方法も鉄森さんが試行錯誤して試して得た情報もあるだろうから、それを配信で広めるつもりはない。


「宝箱から出た魔石を炉をつかって高温で加熱して魔石内にある属性のエネルギーを見極める。そして魔石をそれぞれ適切な形に削っていく。この時に失敗すると魔石本来の出力が出せないらしい」


ルートビア:

意外とシンプルなんだ。もっとこう古より伝わるルーン文字を魔石に刻んだりとか、黒魔術を使って処女の生き血を使ったりとかはないんだ。

たんたんタヌキの金:

マンガやアニメの見過ぎだw でも思ったよりも簡単だった。もっとこう最新の技術とかマシーンを使って加工するのかと思っていたな。


「いずれは機械でも可能になりそうだけれど、この手法が発見されたのはまだ最近だから、今は手作業じゃないと無理らしい」


 なんでも自動化されて、ドローンの技術なんかも進んでいるこのご時世だからな。こういった技術なんかはすぐに研究されていくだろう。


 魔石は大きさによってそのエネルギーの総量が異なる。深い階層で得ることができる大きな魔石は結構な値段で取引されているから、加工に失敗すると結構な損害になりそうだ。


 まあ俺に限っていえばこれまでに確保してきた魔石はとっておいてあるから、いくらでも試すことができる。売るくらいしか使い道がないと思っていたけれど、取っておいて正解だったみたいだ。


「もうしばらくは鉄森さんのお店に通って、詳しい加工方法を教えてもらうつもりだ。こっちの方は気長にやるとするよ。さすがにいつも使っている大剣で試すつもりはないから、昔使っていた武器で試してみる予定だな」


 武器の方の加工は刀身や柄の部分に魔石を埋め込む穴をあけ、そこに武器全体へ魔石の力を通すための装置を埋め込む。それが失敗しても武器の性能が失われるわけではないが、バランスが狂ったりすることはありそうだから、まずは予備の武器で試してみるとしよう。


「大剣もいいけれど、小さな武器の方が簡単らしい。短剣あたりがちょうどいいか」


ルートビア:

えっ!? ヒゲダルマって大剣以外も使えたの!?

†通りすがりのキャンパー†:

そういえば最近は大剣ばかりだな。メイン武器は間違いなく大剣だが、他にもいろいろ使えるぞ。

WAKABA:

昔はいろんな武器を試していたよね~


「みんなの言う通り、メインの武器は大剣だが他の武器もいろいろと持っているぞ。大剣は威力が高いけれど、周囲に障害物があるとあまり使えないからな。森の中や洞窟型の階層の狭いところでは小回りの利く短剣を使っていたな」


 ダンジョンは階層によって構造がまったく異なる。狭い空間でモンスターと戦わなければならないこともあるため、俺のように大剣のような大きな武器で戦う場合にはサブの武器を準備することが多いわけだ。


 あるいは仲間がいるとうまく連携することができるのだが、残念ながらソロの俺には無縁なことだ。ロングソードや短剣などはどんな階層でも問題なく使えることが多いからサブの武器はあまり持つ必要はない。


「時間と魔石には余裕があるからな。いろいろと試してみるとしよう」


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