96/99
再び
更新遅れてしまい、申し訳ありません!
楽しんで頂けたら幸いです。
寺を出て境家を通り過ぎると、都市へ抜ける門とその手前の堀が遠くに姿を現した。
「……」
柊月と依は緊張した面持ちで歩いていた。
だが、前回とは違う。今回は響も同行するのだ。それだけで、ほんの少し心が軽くなる。
しかも……。
「え、なんで」
寺で準備をしている時、勇一郎がひょっこり顔を出し、「俺も着いていく」と言ったのだ。
「男手が必要かと思って。……迷惑じゃなければ」
突然の申し出に、柊月と依は思わず顔を見合わせた。しかし断る理由などない。快く了承した。
「意外だねぇ〜勇一郎くんが」
響がカラカラと笑う。
「『都市なんてシティボーイの集まりだ』って毛嫌いしてんのかと思ったよ」
「……いや、危ない目に遭ったって聞いたから」
そうだ。柊月が不審な女に襲われたことを、勇一郎や寺の大人達には伝えている。
「それに朝陽達にも会いたいしな」
「ありがとうございます」
柊月は自分達を案じてくれる人が増えたことに、胸が熱くなった。
「ん」
「頼もしいねぇ」
響はポン、と勇一郎の肩を軽く叩いた。
読んで頂いてありがとうございます!
感想等いつでもお待ちしてます!
(タイトルを『今、再びの都市へ』とか付けてみたいですな)




