94/99
蘇る恐怖に
毎度短いですが、楽しんで頂けたら幸いです。
柊月は都市を訪れた日を思い出していた。
大勢の人々から一斉に鋭い視線を浴びたこと、そして見知らぬ女に首を絞められ殺されそうになったこと……。
思い出した瞬間、背筋に寒気が走り、思わず身を震わせる。
正直なところ都市が……スパイのような人間が存在する、あの場所が恐ろしい。
柊月の顔からは血の気が引き、肩はこわばっていった。
「大丈夫だよ」
そんな柊月の様子を見た依は、優しい声を出す。
「私達が都市へ行くことはないよ。大人の人、皆行かないって言ってたじゃない」
響さんが調べると思うよ、と言いながら依はそっと柊月の肩を抱く。
「うん……そうだよね」
依の言葉に柊月の表情は和らぎ、手の温かさによって、硬くなった肩が少しずつほぐれていく。
「あ、2人とも」
読んで頂いてありがとうございます!
感想等いつでもお待ちしてます!




