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境界  作者: 柿生透
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蘇る恐怖に


毎度短いですが、楽しんで頂けたら幸いです。



 柊月は都市を訪れた日を思い出していた。


 大勢の人々から一斉に鋭い視線を浴びたこと、そして見知らぬ女に首を絞められ殺されそうになったこと……。


 思い出した瞬間、背筋に寒気が走り、思わず身を震わせる。


 正直なところ都市が……スパイのような人間が存在する、あの場所が恐ろしい。


 柊月の顔からは血の気が引き、肩はこわばっていった。


 「大丈夫だよ」


 そんな柊月の様子を見た依は、優しい声を出す。


 「私達が都市へ行くことはないよ。大人の人、皆行かないって言ってたじゃない」


 響さんが調べると思うよ、と言いながら依はそっと柊月の肩を抱く。


 「うん……そうだよね」


 依の言葉に柊月の表情は和らぎ、手の温かさによって、硬くなった肩が少しずつほぐれていく。




 「あ、2人とも」



読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


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