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『鬼』のようだ
楽しんで頂けたら幸いです。
「ちょっと、そこのあなた達……!」
説法に対して抗議の声を上げていた移住者の1人が、柊月と依に対して指を差した。それに釣られて部屋にいた他の者達も一斉に2人へ目線を向ける。どうやら、笑っていたのを見られていたらしい。
あ、やば、と2人は焦り始める。
「何笑ってるの……!?冷やかすなら出て行ってちょうだい!」
慌てて2人は部屋から出ようと立ち上がった。あまりの声の剣幕さに怖くなったからだ。
「す、すみません……!」
そのまま足早にその場を去ろうとする。
「彼女達をどうか責めないでください」
法円がその場を諌めた。
「お話は私が伺います。落ち着いてください」
法円がその移住者を宥めたため、少しだけ勢いは収まる。しかしそれでもぶつぶつと何か呟いていた。
「まったく、こっちは将来のことを考えているのに……。『鬼』のようだわ」
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