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境界  作者: 柿生透
78/99

揺れ


最近更新が途絶えており申し訳ありません。


楽しんで頂けたら幸いです。



 「…っていうわけで今むしゃくしゃしているんだ」



 柊月は依に先程の出来事について愚痴をこぼしていた。


 依もうんうん頷きながら口を開く。


 「新しく来た都市部の人達って…何て言えば良いんだろう…やけに説明を聞きたがるというか…」


 上手く言葉が出ないのか首を傾げつつ、依は彼らの特徴を挙げようとする。


 「そうそう、何かと色々聞いてくるんだよね」


 柊月はうんざりした顔でため息を吐いた。




 彼らのそのような行動や様子は、法円の耳にも入ったらしく後日話し合いが行われる予定になった。


 住職相手ならおそらく聞き入れるだろう。2人がそう話していると。



 「…?」



 会話している中、遠くから、家屋の奥から小さくミシッと音が走る。


 その後微妙に横方向に揺れる感覚が襲ってきた。


 これは…。



 「地震?」



 柊月が呟く。依もそのようだと柊月に目線を向けた。


 家に居た者も気付いたらしい。大した大きさの揺れではない。体感では震度3くらいだろうか。


 皆周りを見渡しその場で固まったまま動かない。むやみに移動しないほうが無難だと、揺れが収まる時を待っているのだ。



 やがて1分もしない内に揺れは収まった。


 「…止まったみたいだね」


 どこからともなく、軽い安堵のため息が漏れ出る。



 皆、今まで行っていた動作の続きを始めていく。日常に戻ろうとした。




 その時遠くから、


 「ちょっとぉ、何これ!」


と声が聞こえてきた。



読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


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