変な人
楽しんで頂けたら幸いです。
「びっくりした……あの人、何だったんだろう」
柊月と依はいつもより近い距離で話していた。
「急に関係ないこと話してきたよね。自己主張というか…」
依も眉をひそめながら言う。
「『大学出てる私に命令するな』ってこと?自分の方が賢いって、マウント取ったのかな」
「怖いよね。洗濯物畳むだけの話であんな雰囲気になるなんて」
肩をすくめる2人。
たったタオル1枚で、場の空気があそこまでピリつくとは思わなかった。その人は刺々しい口調に、睨み付けるような顔をしていたことを柊月は思い出す。
あの後すぐ海莉から「2人はもう行っていいから」と告げられた。柊月と依は逃げるようにその場から離れる。部屋には居心地の悪い微妙な空気が残っていた。
そのままチラッと後ろを振り返ると、他の新しい移住者たちが何とか場を繕おうと、必死にその人物を宥めていた。
「あんまり関わりたくないなー…」
「…まあ、大丈夫でしょ。基本、大人は大人同士でいるんじゃない?」
全く確信は無いが、依を励ますために柊月は希望的観測でそう言った。
「…大学出てるのは頭良いんだなと思うけど」
「どこ大なんだろうね」
そして2人の会話は、小さな溜め息まじりの結論にたどり着いた。
「まぁ、人が増えたらその分変な人も出てくるから」
しかし…。
読んで頂いてありがとうございます!
感想等いつでもお待ちしてます!




