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境界  作者: 柿生透
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帰ったら


楽しんで頂けたら幸いです。


交換授業のエピソードは内容を増やすためまた加筆修正していきますので、よろしくお願い致します!



 交換授業から小中高生が帰った後、都市の各家庭はてんやわんやの状態であった。




 1人の小学生の子は『交換授業』のように外で遊ぼうと友達を誘った。周りには公園などほとんど無い住宅地だ。声を上げて鬼ごっこなどで遊んでいると、


 「うるさい!近所迷惑だろ!」


と知らない高齢者が怒鳴り付けてきた。


 友人達はその気迫に押され泣きそうな顔をしたが、その子は大声で怒鳴り返した。


 「他に遊ぶところねぇんだよ!」


 そう返してそのまま友人達に「行こう!」と言って走って逃げていった。





 「たまには外で遊んでもいい?家で勉強ばっかじゃ息がつまるもん」


 中学受験を控えた子がそう親に頼んだ。


 「何言ってるの!今頑張れば将来のためになるんだから、我慢して勉強しなさいって何度も言ってるでしょう!」

 

 「…」





 高校生のいる家庭も同じだ。


 「…俺勉強苦手だから、卒業したらまたあそこ行きたい…それで農業の手伝いす…」


 「それじゃ何のために『交換授業』に参加させたか分からん!大学受験で有利になるから行かせたんだぞ!絶対だめだ!」





 「皆さん、宿題で出した『将来の夢』の作文は書いてきましたか?1人ずつ発表しましょう」


 「はい。『僕の将来の夢は特にありません。なりたいものは今のところ思い付かないのに、ないっていうとなぜか怒られてしまいます』」


 「…」





 また、農村で伝えられた大人達の教えを都合良く解釈する子供も出て来た。


 「ちょっと、家でゲームは1時間って約束でしょう!」


 「その約束をした俺は前の俺であって、今の俺じゃない」


 「はぁ!?」


 そんな屁理屈を返す。






 「宿題やったの?」


 そんな親の問いかけに子は首をブンブン振る。


 「宿題とか勉強をすると自分が変わってしまうから、怖いことだからやらない」


 「…何言ってるの?」






 「交換授業はどうだったんだ」


 「…」


 なぜか無言のまま答えようとしない。


 「おい、聞いてるのか。親に向かってその態度は何だ!」


 「どうせ話したって父さんには分からないよ」


 「はぁ!?何言ってるんだ!」






 『交換授業』を実施した学校には、生徒の保護者や近隣住民からクレームが相次いだ。


 子供達が勉強しなくなった、児童たちの大声が一層ひどくなった、理屈ばっかり捏ねている…など。


 教師の仕事がますます増えていく。『交換授業』を提案した教育関係者はなぜこんなことに、と今頃頭を抱えているだろう。



読んで頂いてありがとうございます!


阿鼻叫喚の嵐ですね。笑


感想等いつでもお待ちしてます!


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