告白
投稿遅れて申し訳ありません!
楽しんで頂けたら幸いです!
4/3(木)加筆修正しました。
次の日、柊月と依は朝陽・暁兄妹含む中高生数人と談笑していた。数日経つと話せる仲になった友人が何人か出来たのだ。
「皆さん、おはようございます」
そんな中声をかけてきた人物がいた。住職の息子である法円という名の僧侶である。
「おはようございます」
そう返すと法円は皆に尋ねてきた。
「ここでの生活はいかがですか」
「え、えと…楽しいです」
中高生の中で朝陽が代表して答える。その口調は平坦なものだった。
法円はクスリと笑って
「無理して言ってますね」
と返した。
「あ、いや」
慌てて朝陽は否定しようとしたが
「大丈夫ですよ」
と笑う。
「忙しい中ここに来てくださったからには勉強のことは一旦忘れましょう」
ここの人間は誰も勉強しなさいなんて言いませんからと話した。柊月達や中高生らに少し笑いが起きる。
「無理はしないように。何かあったらいつでも知らせてください」
何もなくても伝えてもらって構いませんよと法円は言った。また笑いが少し起きた。
社交辞令で言ってるようには見えない。
皆少し意外そうな目をして立ち去る法円の背中を見送った。
「…実はさ1人で過ごす時間ってやつ、他の奴らには不評気味だったけど俺は正直思わなかった」
法円によって場が少し癒されたのか、朝陽はポツリと胸の内を告白する。
机に齧り付いて勉強するのと比べたら、ただボーッとしていい時間があるなんてむしろ嬉しいわと続けた。
「分かる、確かに退屈だけど気楽だし」
「俺も」
次々と上がる賛同の声。
「そもそも勉強しなくていいとかめっちゃ楽じゃん」
やっぱり周りに合わせて同調していた子もいたんだな。
柊月は少し安心した。
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