ズレている
楽しんで頂けたら幸いです。
「…え?」
突然聞こえてきた第三者の声に驚く一同。
声の元を辿るとそこには1人の中高生女子がいた。
あれ、と柊月はその人物の顔を見て首を傾げた。見覚えがある、確か…。
あ、と柊月は声を上げた。
「ナンパとか言ってきた人だ…!」
以前大学のオープンキャンパスへ行った際、依にぶつかった相手だった。まさかここで再会するとは。なんたる偶然だ。
他の3人は知り合い?といった表情を浮かべる。
しかし当の本人は
「えー誰ー」
と覚えていない様子であった。
というかさっきの話聞いてたのか?それは別にいいが、差別的表現の理由を「上半身裸だから」とか普通差別されている本人の前で話すか?と柊月と朝陽・暁兄妹はその少女の様子に引いたが、勇一郎はいいからと言って、
「今日から来たのか?よろしく」
と声を掛けた。しかし彼女は、
「手汚れるーあーもうやりたくない。意味あんのコレ」
と言ってろくに返事もせず、そのまま家屋の方へ向かってしまう。
柊月達が呆気に取られながらその背中を見つめていると、彼女はその途中でクルリと振り返って何か思いついた表情で言った。
「あー、そーだ。あと歩き方とかだ」
その場にポツンと残った4人。
「何か…よく分からない子」
柊月はボソッと小さい声で言った。その場には大学でぶつかった時と同じような雰囲気が漂う。
「そういえば名前も名乗ってないな」
朝陽も続けて呟き、暁も頷く。
勇一郎はため息を吐きながら言った。
「どこかズレてるんだよな、考え方とか」
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