表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
境界  作者: 柿生透
100/102

トラウマ


楽しんで頂けたら幸いです。


(もう100ep!?いつの間に……。感慨深いです笑)



 楽しい時間はあっという間に過ぎる。


 「2人とも、門限は大丈夫そう?」


 響が尋ねた。朝陽は時刻を確認する。


 「あー、そろそろ帰んなきゃ」


 名残惜しさを抱えたまま遊園地を出ようとしたとき、暁が不意に指を差す。


 「あ、実はね。あれ私たちの家」


 その先には大きく立派な一家屋が建っていた。


 駅からすぐ近くの場所、つまり都市の一等地にあれほどの家。おそらく相当裕福な家庭だろう。柊月は思わず息を呑む。


 「あーあ、それにしても遊園地ってあっという間に時間過ぎちゃうよね……」


 呆気に取られる柊月をよそに、暁はため息を吐く。依も小さく頷いた。


 「また会えばいい」


 勇一郎もそう答える。 



 気付けば空は夕焼けに染まっていた。ポツポツ明かりが見えてくる、灯ともし頃だ。


 東には暗い青が広がり始めている。その色は「まだ帰りたくない」という、柊月の寂しさを映し出しているようだった。




 「……」


 柊月の胸の奥が、わずかにざわつく。

 


 こちらの世界に来た時も、こんな夕方であった。街灯がつき始め、少しずつ薄暗さが漂ってきた頃。


 そして、見知らぬ女に首を絞められ殺されかけたのも、昼の明るい時間を過ぎた後のことだ。


 夕方という昼と夜の狭間を表す時刻に、柊月は少しトラウマができてしまっていたのだ。

 



 「ねぇ、もしよかったら……」




読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ