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境界  作者: 柿生透
10/99

典型例


1/12(月)、加筆修正しました。


どうぞよろしくお願いいたします!



 「勉強といっても国語や算数の勉強をするわけじゃなかったんだね」


 子供達や福祉の職員らが帰った後、柊月は依に耳打ちする。


 「そういう子達は少数派だね。……正直、勉強どころじゃない子がほとんどかも」


 「そっか……」


 こちらの世界に来て早々、シビアな現実を柊月は目の当たりにした。



 少し暗くなった雰囲気を変えるように、柊月は「勉強」という単語が出たときから気になっていた疑問を口にした。


 「そういえば……私学校に行かなくていいのかな?依は?進学か就職かだって考えないといけないし…」


 そう尋ねると依は


 「あぁー……それはね」


と少し苦笑しながら答えた。


 「私たち18歳じゃなくて19歳だからもう高校生じゃないよ。まあ希望出せば通えるとは思うけど」


 「え」


 何を言っているんだ。私たちは高校3年生で17歳もしくは18歳じゃないか。



 何がどうなったら19歳になるんだ。



 「数え年って言ってね、ここは生まれた時から1歳なんだよ」


 「数え年……」




 その言葉は確か聞いたことがある。



 昔祖父母が


 「あの人は数えで〇〇歳でね……」


と言っていたことを柊月は思い出した。0歳という年齢が無いらしい。



 「こっちはそういう歳の取り方なんだ」


 「それと今の数え年って言葉、絶対に『都市』の中で言っちゃダメだよ」


 「それって、もしかして最初に言った……」


 依はコクンと頷いた。


 「まさに典型例だよ。『都市』の人たちはそういう言葉に対してすごく敏感なの。封建的だって批判しているんだって」


 ここよりも更に田舎や農村、里山に住んでる地域の人達にはより厳しい目を向けているらしい。


 「でもどうしてそんなに目の敵にするんだろう」


 柊月の疑問に依は分からないと答えた。




 「だからご主人様に聞いてみよ」



読んで頂いてありがとうございます!

感想等いつでもお待ちしてます!


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