ー本編②ー
「ねぇみて!!」
私の前の席に座っている春花は私の親友。そして腐女子。
「暇だったからさぁ落書きしてたっ!」
私はノートを開いて次の授業の準備をしている春花の机に置いた。
「ん~?…ぷはっ!ふふ…じゅ、授業中に何描いてんのw」
春花は教科書を机の上に出した後、私のノートに描いてある構図を見て笑った。
「いやぁ描きたくなっちゃってww」
「授業中によくこれを描く勇気出たねw」
「まぁね!私こういうことしか考えてないから!」
「真奈見てよこれ!沙奈が授業中に描いたって!」
真奈は春花の隣の席に座っている。
そして当然腐女子。
「なになに~…ふはっ、沙奈~?何してるのかな?」
春花は真奈に構図が描かれている所を見せた。
「え~?普通の落書きだよ!」
「いや、どこが普通なのww」
「え?変に見える??」
「上手いよ?上手いけどさ、そういうことしか考えてないの?」
「うん!そだよ??」
真奈は少し呆れた感じではぁ、そういう子だったね君は。って言ってロッカーに次の授業の準備を取りに行った。
「何話してるの?」
声をかけてきたのは友達の咲。
咲は席が1番後ろで、私たちの席から少し遠いので、休み時間毎にこっちに来る。
当然、腐女子ですね。
「いやさ、沙奈の落書き見てよ!」
春花が私の机にノートを開き、指差した。
「バカじゃないの。頭おかしいの?」
苦笑しながら罵ってきた。
まぁいつものことだからいいけど。
咲は口が悪いけどすごく気が合う友達。
だから何言われてもなんとも思わないんだよね。
「えっ!知らなかったの?!私バカだしめちゃ頭おかしいよ!」
「うわ、開き直ったわ」
「咲ちゃんお口悪~い!」
咲はちょいテンション低め。
そして私はテンション高めで返した。
「うざっ!」
咲が目を細めて言ってくる。(睨んでる)
「はははっ!顔っ!!」
私が笑いながら言うと咲も笑って2人で爆笑。
咲の口癖は、うざっ、死ね、バカなの?、ん?知らない、等々沢山ある。
こういう人には高校に入ってから初めて出会ったので最初は口悪い人だな、嫌だなって思ってたけど話してみたら冗談で言ってる感じで面白い人だなって思った。
そして休み時間が終わって2時間目が始まった。