ー本編①ー
私の席は窓側の前から2番目。
すごく黒板が見やすいけど人間観察あんまりできないのが難点。
私のクラスの高身長で塩顔イケメンさんの湊は廊下側の最前列に座ってる。その近くには、またまた高身長でとても顔の小さい男子、晴斗がいる。
湊の後ろは真面目な男子。湊はその人とも結構仲がいいってことを最近知った。ていうか、湊って誰とも仲良いな…コミュ力お化けかっ!
キーンコーンカーンコーン…
本鐘だ。1時間目は国語。
この先生はすごく話す人で、授業進まないしノートもあまり書かないからこの時間は落書きか妄想ってきまっている。
ちゃんと話も聞いてるからね、?
そして始まる私の落書きタイム。
机の右前にある筆箱の影になるところでペンをはしらせる。たまに前を見てちゃんと話聞いてますアピールをしながら。
今回は教室にあるものを活用した。
教卓と黒板の間にある少し高くなっているところ。
そこに1人が座っていてもう一人は低いところに立っている。
そして座っている方が立っている方の足に抱きついている。という絵だ。
その絵を書いているときに、他校の友達とのメールの内容を思い出した。
<友達とのメール>
友ー前さ、休み時間に男子Aが教卓に両腕ついて お尻黒板につきだしてる格好してたんよ。
んでその後ろに男子Bがいたの。
私ーほうほう。
友ーそしたらさ、BがAの腰持って…
私ーちょっっ?!持ったん?!
友ーそう、持ったんよ!何すんのかと思えば、Bがさ、腰揺らし始めて。
私ーん゛ん゛っ!!
友ーやってる仕草をね。してたんよ。勿論振りね。休み時間だから当然教室に人いるし、何しとんねんって思いながら見てたけど。すごく楽しそうにヤってた。
私ー見てたんかいっ!うっわなんなんそのご褒美。幸せ者め。私もその光景生で見たかったわっ!!
友ー当たり前じゃん!羨ましかろう。フフフ
私ー羨ましすぎるわっ!
この会話を思い出して私は男子A、B君を想像しながらまたペンをはしらせる。
そしてノートの隅にできた2つの構図。
結局ノートは3行しか書かなかったから構図は消すことなく休み時間に。