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第九十八話 選択と覚悟

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!

病院での検査結果、さくらは軽い脳挫傷とスタンガンが当てられた場所が火傷になっていた為二日間の入院となった。

そして、私はというとかすり傷程度でどこも異常なし。頑丈に産んでくれた母さんに感謝しないと。そして今はさくらの病室のベッドの横に簡易ベッドを持ってきて貰って寝ている。

日高先生は私たちの診断結果を知ると母さんに伝える為母さん達の所へ戻った。それと同時に私も明日は休みとなった。

「…さくら…寝ちゃった?」

「……」

「寝てるかー…」

寝息を立てて寝ているさくらの顔を覗き込むと顔に少しあざがあった。唇も切れている…もっと早く駆けつけていれば、もっと警戒していればなどなど頭に過ぎってくる。

そんな事を考えていると、さくらがゆっくりと瞼を開いた。

「あかり…?」

「…今日はお姉ちゃんとは呼ばないんだね…」

「うん…今日の事で責任感じてるの?」

「そうね、結構感じてるかもね…」

「話してくれる?」

「話さないといけないんでしょ?さくらはこういう時は絶対逃してくれないからね…」

「うふふ…分かってるじゃない。」

私は今思ってた事を話した。

「結果論だけど、もっと良い方法があったのではと思うと後悔してる…」

私はさっき考えてた事、もっと他に方法があったのではないのかと後悔してる事をさくらに話した

「それだと、私も後悔してるよ、もっと警戒しておくべきだったし、あかりみたいに強かったらとかも思ったよ。だから私はお義母さんに護身術を習うつもりだよ!」

さくらが急に母さんに弟子入り宣言をしてしまった!私は呆気に取られてしまったが、すぐに正気に戻って止めた!

「さくら!早まらないで!母さんの教え方は言葉じゃなくて身体で覚えろなの!大した鍛えてないさくらじゃ死ぬから!辞めといた方が良いよ!」

「お義母さんの教え方はともかくわたしも少しは鍛えるよ!じゃないといつまでもあかりに助けて貰ってばかりじゃいけないもの!」

「さくら…」

気持ちはわかるけど、時期尚早だ!だから今はやめてほしい、せめて半年は鍛えないと付いていけないからだ。

「分かったわ。それなら毎日走るわよ!」

「走るの?」

「ええ、まずは下半身のトレーニングと体力作り!それから母さんに習いに行きなさい。今のままだと一日も持たないからね!」

「…分かったわ!わたし頑張る!」

なんとか、良い形でさくらのピンチを回避出来た。そして、なぜだか私も少し心に余裕が出来た気がした。やっぱり少し話すと楽になるのは本当の様だ。

「じゃあ、寝ようか、もう1時だし。」

「うん、そういえばあかりの悩みはもういいの?」

「うん!なんか楽になったから眠れそう。」

「ふふふ…それなら良かった!おやすみなさいお姉ちゃん!」

「ええ、おやすみなさい!さくら!」

最後にさくらはお姉ちゃんと言ったのでもう大丈夫なのだろう。だから私も安心して眠りにつくのであった。


同時刻…くみはあかりの母と自分の母から一つの決断を迫られていた。

「くみ、貴方には選んでもらわないといけないの…母さんと来るか、あかりちゃん達と一緒いるかを…」

「えっ?」

「あの人が居なくなってしまった以上私たちはあそこでは暮らせない。だからひとまず私の実家に帰ろうと思うの。」

「うん、そうなるよね、」

「だから、決めて欲しいの、好きな人といるか、母さんとくるかを…あかりちゃんのお母さんとは昨日から話してたの、最悪の状況になった時の為にね…」

「くみちゃん…後は貴女が決めなさい!」

「くみの生きたい道を選んで、後悔しない為に。」

「わ、私は…」

「今生の別れにはならないけど、でも、片方をとれば、片方と別れる事になる、しかも…暫くは会えなくなる…だからくみが選びなさい。」

くみはどちらを選ぶのか…

次でこの話も終わりです。

楽しんで頂けていれば幸いです。


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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