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第九十七話 最強にして最恐

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!

「その特攻服は見覚えあるな…確かこの地区トップのレディースを束ねてる奴らのだったな…」

「へぇーよくご存知だ事…そう言うアンタは暴力団関係者よね。」

「ああ、そうだ!よく知ってるな!」

「ええ、その前に元が付くのも知ってるわよ!」

「ッ!」

「やらかしたそうね、組みの金使い込んで破門を言い渡されたんでしょ?調べは付いてるわよ!」

「どこからそれを!」

「アンタにそれを教える義理はないわ、だけど選ばせてあげる。このまま何もせず警察に自主するか、私がアンタをボコボコにした後、探してた人たちに引き渡されるか…選びなさい。」

「フンッ、それなら…」

くみの親父さんは真剣を母さんに向けて言い放った。

「お前ら皆殺しにして再び逃げるさ!」

「あっそう…なら半殺しにして引き渡すわ…あちらさんに義理はないけど…借りを作るのは良さそうだし!」

あー…これは相当キレてるな…私も加勢したいけど今入ったら一緒にやられそうだし…それに、私はさくらとくみを守らないと…私はさくらを抱えてくみの近くへ行く。

「あかり!二人を頼んだわよ!」

「うん!任せておいて!」

私はくみにさくらを預けていつでも動ける様にしておく。

相手も少し焦っていた。私たち二人を相手には流石に出来ないと分かっているらしい。

「まぁいい、テメェーを殺せば後は雑魚だ!」 

「あなたは本当に人を見る目が無さそうね、あかりは私が柔道も空手も剣道も教えた生徒だ、そして、それは人を守る為に磨いたものだ!あの子はあなたに負けてない。私が来た時あの子はさくらちゃんを守ろうとしていた。そして守り切った。そして、そこまでの根性を見せたのだから私がする事はただ一つ!師匠として、その気持ちを汲み取るだけよ!」

母さんは木刀を構えた。初めて見る母さんの二刀流は美しかった…

「さぁ、来なさい!娘を傷つけた罪存分に味あわせてあげる。」

「フンッ!木刀で刀に勝てると思うなー!」

ガチーン!

再び金属の音が響く。

(まただ、なぜ切れない⁉︎)

「何で切れないって思ってるでしょ?」

「ッ⁉︎」

「簡単な話よ予め木刀に空洞を作ってそこに溶けた鉄を流し込んだのよ。だから…」

ガチーン!

「当たると凄く痛いわよ…」

母さんの木刀は当たると凄く痛い…というより骨をへし折るのだ木の部分は殆どなく鉄の塊の様な物だ。しかも凄く重い…私には到底振れない代物なので母さん専用の武器だ。昔はあれで暴れてたというのだから恐ろしい…

二、三回刀と木刀がかち合った後刀は折れた。その後母さんの蹂躙が始まった。肩の骨を折り、膝の皿を砕いた…利き腕の肘を逆方向へと折ろうとしたところでストップが入る。

「姐さん!そこまでです!後はこの人達に任せて下さい!」

「えっ?」

「が…が…学年主任⁉︎」

私とくみは驚いた。そこには普段凛として話している学年主任の日高先生がいたのだから!

「ん?あーのりこちゃん!おつかれーありがとね!」

「もぉー暴れすぎですよ!」

「いやーうちの子を傷つけられたからついやりすぎちゃったよー」

「全く…変わってないわね!姐さんは…」

日高先生は呆れながらも楽しそうな顔をしていた。するとスーツを着た男性が母さんの前にやってきた。

「すまないな、ウチの者が世話をかけた。」

「いいわよ、貴方達もやられたみたいだしね、厳重に処罰してくれれば文句はないわ!」

「そう言って貰えると助かる。何かあったらここに連絡をくれ、借りは返すからよ!あと、怪我人の治療費もこちらで持ちます。今回の礼も兼ねてな!」

「それは助かるわ!ありがたく受け取ります。」

そうして互いに一礼してスーツの男性は帰って行った。

あまりにもしっかりとした対応の母さんを見て私は呆気に取られてしまった。

「あかり、怪我はないの?」

「えっ、あっ、うん…大丈夫。」

急に母さんから話しかけられ私は少し反応が遅れた。

「そう、でも、さくらちゃんを病院に連れていくからあなたも一応検査してくなさい」

「は、はい…」

「のりこ、病院に連れて行ってあげて…私は一応警察に連絡しておくから、さくらちゃんが見つかった事とか犯人の事とかね。」

「分かりました!じゃあ行こうか!青木さんはどうする?」

「わ、私は…」

「くみちゃんはこっちに来て貰える?心配だろうけどこっちの証人として必要だからね。」

「わ、わかりました。」

そして、私とさくらは日高先生の車で病院へと行く事になった。

その間私はさくらを抱きしめていた。

「生きてて…良かった…」

私が微かな声で言うとさくらが反応した。

「私もだよ…あかり…」

「さくら気がついたの?」

「うふふ…あかりが来たのが分かったから安心して眠ってた…」

「さくら…口の中切れてる!」

「大した事ないよ…少し痛むけど…あかりが受けた傷に比べればへっちゃらだよ!」

「ふふふ…そっか!強くなったね。」

私はまだまだ強くならなくてはならない。大切な二人を守る為に!そう誓うのであった。

暑い日が続きますので、熱中症に注意してください!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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