第九十五話 誘拐
お待たせしました!
それでは本編をどうぞ!
気がつくと私は椅子に固定されていた…
「ここは…?」
誰も居ないが見覚えがある様な気がする。
口は塞がれていないから話せる。
「よぉーようやくお目覚めか?」
「あなたは?」
パチーン!
思いっきり頬を叩かれた
「誰が喋っていいと言った?ええ?この犯罪者が!」
唇が切れて口の中が血の味がする。
それよりも…
(犯罪者?私が?)
「分かってねぇー様だな?うちの女房と娘がお前の家にいるのは分かってんだよ!まぁ精々俺の機嫌を損ねない事だ。無事に帰りたければな!」
そう言うと男は私の頭を足で踏みつけた。
私とくみが家に帰ると母さん達が電話していた
「何かあったの?」
「さくらちゃんが帰って来ないの!」
「はぁ?えりちゃんの家やれんちゃんの家は?」
「心当たりは電話したし、学校でも連絡網で聞いて回ってるけど何も連絡ないの…」
母さんは心配していて顔が青ざめていた。
「警察には電話したの?」
「それは私がしたわ。子供がこんな時間まで帰らないなんておかしいもの!」
くみのお母さんも顔が青いがしっかり行動してくれていた。
すると、いきなり電話がなった!
「はい、もしもし、」
私は母さんの代わりに電話を取る
「おい、犯罪者一家!お前らの娘は預かった返して欲しければ俺の女房と娘を返せじゃねーとお前らの娘を殺す。今日中だ!それ以降はこのガキの命の保証はしねぇーぞ!」
それだけ言うと一方的に切られた。
「ふふふ…あははははー!」
「ちょっとあかり…」
「くみ…悪いけど、くみのお父さんには死んでもらうね…」
「まさか…」
「犯人って…」
くみとくみのお母さんの顔が蒼白になった…
それもそのはず犯人はくみのお父さんなのだから
「あの人…遂に一線を超えたのね…」
「まさかこんな事するなんて…私、これからさくらちゃんにどんな顔をして会えばいいのよ…」
くみは泣きながら悔やんでいた。
「くみとくみのお母さんは関係ない…これは奴が勝手に暴走しただけ…命まで取るかは別として…地獄を見せてやる…」
私はそれだけ言うと、部屋に木刀を持ち出し着替えるのであった。
「おじさんくみお姉ちゃんのお父さんなんたね…」
「あぁ?誰が喋っていいと言った?」
「こんな事やめなよ、私は今回の事許すから…だから」
「うるせぇー!何が許すか⁉︎最初にけしかけたのはお前らだろうが!俺の物を勝手に取りやがって!何様のつもりだ!あぁ?」
「くみお姉ちゃん達は物じゃないよ!人だよ。」
「ああー人だな!だがな、アイツら俺が養っている。それなら俺の言うことを聞くのが筋だろうが!勝手に他人の所へ行くなど許さねぇーし、盗むなんて言語道断だ!」
「二人とも昨日は遊びに来てたんだよ。偶に息抜きしたって良いと思わない?おじさんだって休日があるじゃん!」
「ガキが分かった様な口を聞くじゃねぇーか、だがな、奴らは俺が養ってる奴隷だだから休日なんて許される訳がねぇーだろ?おっ!そうだな、お前は生かしておいてやるその代わり人身売買で売り捌くわ!良い稼ぎになりそうだ…くみを出す予定だったが…お前の方が高く売れそうだ。」
(ああ…もうこの人は人ではないな…人の皮を被った悪魔だ…)
「大丈夫そんな事出来ないよ!」
「あぁん?何言ってんだテメェー?」
「私にはね、どんなピンチにでも駆けつけてくれる騎士様がいるんだから!」
「はぁあ…メルヘンチックなガキだな…じゃあその騎士様とやらが来た時お前が死んでたらどんな顔をするのか俺が見といてやるよ!」
男は包丁を握って私の頭を目掛けて振り下ろした。
ガシャン!
私に包丁が届くギリギリのタイミングで窓ガラスが粉々に割れた。
「テメー私の大事な人に何しようとした?」
そういつもの言葉使いではなく口調も荒々しい…
だけどその声は私が今一番会いたかった人その人である。
「覚悟しな!さくらに危害を加えた事を後悔させてやる!」
あかりの到着である。
次の話は7月12日の9時に投稿します!
そしてその次の話は同日の21時に投稿します!
一気に書けたので一気に投稿します!
その後はまた1日1投稿になると思いますが、お付き合いください!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!




