第九十三話 涙
お待たせしました!
それでは本編をどうぞ!
夕ご飯を食べた後、くみとくみのお母さんがお風呂に入ってた。
その間私とさくらの二人で後片付けをしていた。
「ねぇ、今更だけど、くみお姉ちゃん達帰らなくて大丈夫かな?」
「何言ってるのさくら、帰ったら辛いからここに来てるんでしょ?」
「分かったるけど、帰りづらくならないかな?」
「えっ?」
「だってさー、今まで帰ってたのに、帰らなくなるってのは、逆にリスクでもあると思うんだ、家出したら帰り辛くなるのと一緒だよ、」
「さくらの言う事も一理あるけどさ、それならずっといれば良い話だしさ、今は二人を回復させてあげる事に専念しよう。」
「…それもそうだね、私も手伝える事は手伝うからね!」
「あー…今のさくらに出来る事はお料理作ってくれればいいかなー、後、私達に勉強を教えて!」
「ぐぬぬ…分かったよーじゃあ私に出来る事をするね」
私たちが洗い物をしながら話していると母さんから声がかかった。
「あなた達もそれ終わったらお風呂入ってきちゃいなさい。くみちゃん達はもう上がったわよー」
「「はーい!」」
(おっと、話に夢中になり過ぎたみたいだ急ごう)
そして、急いで洗い物を済ます私たちであった。
お風呂から上がった私とさくらは一度リビングへ戻った。私の母さんとくみのお母さんは談笑していた、くみは話に付いていけてない様に見えたので、私の部屋に連れて行く事にした。
「じゃあ母さん、私たちは部屋にいくからね、話が盛り上がるのはいいけど、くみのお母さんは早めに寝かせてあげてよー」
「分かってるわよ!あんた達も早く寝なさいよ、明日学校なんだからね!」
「「はーい!」」
「あかりのお母さん、今日はありがとうございます!」
「あはは!そんなにかしこまらなくていいのよ!二人がうるさい時は言ってね、懲らしめてあげるから!」
「や、やめてよー!じゃあおやすみなさい!」
「お義母さん、おやすみなさい!」
私たちは部屋へと帰るのであった。
「ふぅー全く母さんにも困ったもんだよね」
「うふふ、家もそうだよ。やっぱりどこの家でも同じなのね、」
私たちは部屋で宿題をしながら話している。
さくらは参考書を読んでいた。やっぱり集中してる時は無口になる。さくらの集中力は凄まじい…
「さくらちゃんは部屋に戻ってきてからずっと読んでるね、何読んでるのかな?」
「確か…あっ、表紙に書いてるじゃん!量子力学のすべて…」
「す、凄いね…私の知らない間にそこまで進んでるのね…」
そして、再び宿題を進める。
「あ、ここどうやるんだっけ?」
「え?あーここね、正弦定理使って解いたけど」
「えっ?でも、それだと、答えが違うよ。」
「えっ?あ、ほんとだ…教科書読んで解いたゆだけどなーちょっともう一回調べてみるね」
「あれ?さくらちゃんに頼らないんだね?」
「ん?だって、調べないと為にならないでしょ?教科書やノート見て、それでも分からなかったら聞く、初めから答えを教えて貰ってもつまらないでしょ。」
「それもそうね、年上のプライドもある事だし…」
教科書と睨めっこして30分後…
「「と、解けたー!」」
「少し時間かかったね、でも、他の問題は終わってるから後は写すだけだね!」
「うん、もう23時だし、終わったら寝よーあっ!」
ベッドを見るとさくらはもう寝ていた。というより寝落ちしてた。私は掛け布団をさくらにかけてあげた。
「さくらちゃんの寝顔久しぶりに見たけど…やっぱり可愛いねー!癒されるわー」
「そうだね、さぁ宿題を終わらせよう!」
そうして宿題を終わらせて布団に入る。
「おやすみあかり…」
「うん、おやすみくみ…」
……少しの無言が続く
「あかり?」
「ん?どうしたの?」
「今日はありがとね!」
「何でお礼を言うの?当たり前の事をしただけだよ…」
「やっぱりあかりらしいね…そんな貴女に私は恋をしたんだと思うと…私の見る目は捨てたもんじゃなさそうね…」
「それは褒めてるの?」
「当たり前じゃん!ほんとはね、今日母さんと一緒に遠くへ逃げる予定だったんだ…それをあかり達に救って貰った。嬉しかったんだ…ねぇ、少しこっち来て」
私はくみに近づいた。その瞬間思いっきり抱きしめられた。
「ちょっ!くみ…!」
「お願い…少しだけこのままでいて…」
私の胸の辺りが濡れてくるのがわかった。くみが泣いてるのだ…私はこのままでいる事にした。
そして、そのまま眠ってしまった…
朝起きると、まだくみが私に抱きついていた。
そして何故か、さくらが仁王立ちで私たちを見下ろしていた…
書くペースが下がってる気がする。
それでも読んでくれる皆様本当に感謝しております。これからも宜しくお願いします!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみ!




