表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/250

第八十九話 不調

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!

「あかりーニ限の課題終わった?」

朝のホームルームが終わったところでいきなりくみが私の所へやってきた。

「えっ?一応終わったけど…」

「お願い見せて!」

「えっ!良いけど…珍しいね、くみが課題忘れるなんて…」

「ごめんありがと!昨日帰ってからバタバタしちゃってねー」

「ん?何かあったの?」

「んー大した事ではないよ。ちょっと面倒な事になるかなーってくらいかな?」

くみは私のノートを書き写しながら話していて表情が読めない…

「私が力になれるならちゃんと話してよ!さくらの事で借りもあるし…」

「あはは…大丈夫だよ!心配かけてごめんね!ただ…」

妙な所で言葉を切るくみが私は違和感を覚える

「ただ…?」

「あっ!なんでもない、なんでもない!気にせんといて!」

「いやいや、言いなさいよ!気になるでしょ!」

「うーん…まだ言わないでおく…家庭の問題だし…本当に危ない時はちゃんと言うからね!今は心配しないで…」

くみはしっかりこっちを見てそう告げた。

「…はぁ…わかったよ、そこまで言うならくみの言葉を信じるよ、その代わり何かあったらちゃんと相談してね!」

「わかったよ、これでもあかりを頼りにしてるんだよー、よしっと!ノートありがとね!」

くみはノートを私に返してお礼を言って戻って行った。

(くみ…少し顔色悪かった様な…)

私は一抹の不安を覚えながらも待つ事にした。くみの事を信じて…


昼休みになったのでくみとお昼を食べようと行くとくみは購買にパンを買いに行くという事で走って教室を出て行った。

15分位待っているとくみが帰ってきた。

「いやーなかなかに混んでるねー二つしか買えなかったよー」

笑いながら言っているが何処と無く辛そうだ。

「私のおかず少し分けようか?」

「へーきだよ、あかりはこの後部活があるんだし、私は今日は部活休むから気にしないで!」

「くみ…顔色悪いんだけど、体調悪いの気づいてる?」

「えっ?…へ、へーきだって!ほらしっかりジャンプも出来てるし…大丈夫、だいじょー……ぶ…」

「くみ、くみ!」

くみが急に倒れた事でクラスが騒然となった。

私はくみをすぐに保健室へ連れて行った。クラス委員長は担任の先生に知らせてくれたおかげで私はくみの事に集中出来た。

「うーん…極度の疲労と寝不足ね。午後の授業は出られなさそうだから高木さんは青木さんの荷物を持ってきてくれる?起きたらすぐに帰らせるから。」

「はい…」

私は気の抜けた返事をして保健室を出た。最近はさくらの事ばかりでくみの事に気づけていなかった…私にとってさくらもくみも両方大事な人だ、だからこそ体調が悪いのを見抜けなかった自分が情け無いのだ。そして教室に戻るとくみの事を心配していたクラスメイトに質問攻めにされた。それに答えてから、私はくみの教科書とノートをくみの鞄に入れて保健室へと戻った。

保健室には担任の先生と委員長がいた。保健室の先生に説明を受けた後だったらしく保健室から出る所だった。

「高木さん助かりました。貴女のおかげで大事にならなくて済みました。ありがとう。」

「いえ、私はそんな…」

「午後の授業は出なくていいので、側に居てあげて下さい。起きて一人だと心細いですからね」

「はい、分かりました…」

そう言うと先生と委員長は保健室から出て行った。

(今の私にそんな資格があるのだろうか…?)

そんな事を思っているとくみは私の手を握ってきた。起きたのかと顔を上げたが眠ったままであった。それでも私の手をしっかりと握ってきたくみをみてまだ信頼されているのがわかった。私は眠っているくみの頭を撫でてあげた。

「くみ、今はゆっくり寝ててね…」

そうして昼休み終了の予鈴が鳴るのであった。

はい!少しシリアスな話に入ります。

そこまで長くする事はないのでご安心を!


それてはここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ