表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/250

第八十八話 ファッションショー

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

という事で私は二人の着せ替え人形になった…


「それじゃあまずはこれ着て!

れんちゃんが持ってるのは水色のワンピースだ

「サイズは少し大きめだけど、大丈夫だよーさぁー脱いで脱いで!」

「ちょっ!自分で出来るからー!」

「だーめ!今日は私たちの着せ替え人形だよー私が脱がしてあげるー!」

「あっ!ずるい!私もやりたい!」

「二人とも落ち着いて!待って!ちょっ!い、いやーー!」

私の抵抗は虚しく二人に服を剥ぎ取られた…

そして今、私はさっきれんちゃんが持ってた水色のワンピースを着ている。

「うん、似合ってる!やはり、私の目に狂いはなかったね!さて、手始めだから無難なのをいったけど、さぁ、どんどんいくよー」

「ねぇねぇ!これとか着せてみたい!」

えりちゃんが持っているのは黒のTシャツにチェックのスカートだった。

「おおーいいねーじゃあ脱がせるからさくらバンザイして!」

「だから!自分で着られるってば!」

私の抗議も虚しく再び下着姿にさせられて着せ替えさせられる。

「うーん…これはさくらには少し大きすぎたね、Tシャツの丈が長過ぎるからアンバランス感が否めないね」

「それならこれはどぉ?これなら大きすぎても良いしさくらちゃんは小さいから逆に良さそうだよ!」

今度は大きめのパーカーである…もう好きにして…

そして着せ替えられて二人が言った感想は…

「「か、か、可愛い‼︎」」

「これ下は何も履いて無くても違和感ないよね?」

「うん!さくらちゃんなら殆どワンピースに近いし!やばいこのまま飾ってたい!」

「ちょっと!流石に下も履くよ!何かないの⁉︎」

私は異議ありという形で二人にツッコミを入れる

「いやいや、さくら、履いてもたぶん見えないから大丈夫でしょ!逆に見えてないから想像が膨らむんだよ。えり!グッジョブ!」

「これは破壊力あるね…でも、外を歩く時は流石に着ておかないとね、ショートパンツで良いと思うよ!ロングにしたら残念になっちゃいそうだし…」

「ええーロングでもギャップ萌えがありそうだぞ!」

「……アリだね!」

「でしょー!」

二人で完全に盛り上がってる。私ももう楽しんだ方が良いのだろうか?

「それより、さくらちゃんの綺麗な白銀色の髪をもっと活かしたファッションも考えなきゃ!このままだと、ロリだけが活きてるファッションになっちゃうよ!」

「そうだね!せっかく綺麗な髪なんだし!強調させるか、同調させるかでまたファッションは変わるからね!という事で、さくらばんさんして」

「はーい…」

私はもう抵抗をやめて従う事にした。

あまり可愛いと言われるのは嫌いです。私はそこまで可愛いと思っていないのに持ち上げられると自分が暴走してしまうのでは?と考えてしまうから…

それでも今日は二人と楽しみたいからもう後は野となれ山となれです。

そうして私はいろんな服に着せ替えさせられて、

お昼を食べた後も続いていました。

「結構沢山見れたねー」

「さくらちゃんモデルさんになったら売れそうだと思うよ!」

「あっ!分かる!ルックス良いし、性格も良いし、肌の色も綺麗だし!」

「もぉーやめてよー私はそこまで可愛いくないよ!それに私は勉強の方が好きだからずっと勉強出来る仕事がしたいの!」

「えー!もう夢決めてるの?流石さくらだね!私も勉強好きだけど、仕事にしたいか?って言われたら悩んじゃうよー」

「えっ?私ももう夢はあるよ!」

「えっ?えりも⁉︎ちょっと早くない?」

「まぁやりたい事を見つけられるかどうかだからね、私とえりちゃんはそれが早かっただけだし、お姉ちゃんに夢はあるの?って聞いたら『叶ったばかりだから再び探し中』って言ってたしさ、れんちゃんも焦る必要ないよ!」

「…さくらのお姉さんの叶った夢ってなんだろう?」

「さくらちゃんはその夢聞いたの?」

「教えてくれなかったよ。でも叶ったのなら嬉しい事だよね!」

「それもそうね!結局見つけたもん勝ちという事だよ!れんちゃん!」

「ぐぬぬ…これが強者の余裕というやつかー…」

「「なによそれー!」」

そして三人で笑った。そして時刻は午後5時。

「そろそろ帰ろうかな?さくらはどうする?」

「れんちゃんが帰るなら私も帰るよ!」

「そっか!じゃあ今日は楽しかったよ!えりは家に呼んでくれてありがと!ごちそうさまでした。」

「あら、仰々しい挨拶ね、こちらこそ楽しかったよーありがとう二人とも!」

「あの、私今日初めて友達と遊んだの!だからその…めちゃくちゃ楽しかったです!また遊んでください!」

「「……」」

「さくら…」

「さくらちゃん…」

「「当たり前でしょ!だって私たち、友達じゃんか!」」

私は嬉しくって二人に抱きついた。

「ありがとう…二人とも!」

再び笑い合う私たちであった。


帰り道さっきのお姉ちゃんの夢の話を思い出していた。

(実は知ってるんだよね…)

そう、さくらはあかりの叶った夢の内容を知っていたのだ。

(ただ言うのは恥ずかしいんだよねーだって…)

「お姉ちゃんの夢って何?」

「今は叶ったばかりだから探してら所よ」

「へぇー、叶った夢ってどんなのだったの?」

「何言ってるの?さくらに会うことよ!」

(こんな事友達に言える訳ないじゃん!)


そして顔を少し赤くしながら家へと帰った。愛しの人がいる家に。

やっぱりファッションって難しいと思う今日この頃…


ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ