題名八十六話 嫉妬
お待たせしました!
それでは本編をどうぞ!
「ねぇー、くみ、私って嫉妬深いのかな?」
「えっ?たぶんそこまでないと思うけど…なーに?またさくらちゃん関係?」
ニヤニヤしながらくみが聞いてきた。
「まぁ、そうだけど…」
「あっ!わかった!昨日の運動会で二人三脚で走ってた子に嫉妬しちゃった⁉︎」
(うっ!)
私は少しびくっとした。
「図星か!あはは!そりゃー嫉妬深いわー!あかりの意外な一面が見れたよー」
爆笑してるくみを私はジト目で見ていた。
「あっ!ごめんごめん!そっかー、でも、さくらちゃんはたぶんそんな事考えてないと思うよ、私もさくらちゃんの事全て知ってる訳じゃないけど、あかりの事大切にしてるし、昨日もあかりから離れなかったでしょ!だから、そんなに心配しなくても大丈夫だって!」
「そうだけど、さくらはあれで優しいからなるべく傷つけない様にしてあげるからね…相手の告白を断る事でさくらが傷つくんじゃないかって…」
「あかり…それは過保護過ぎ!傷ついて傷つけられて人は強くなるのよ!あかりがずっとさくらちゃんを守ってたらさくらちゃんの為にならないでしょー?」
「うっ…そりゃーそうだけど…まだそんな傷つけさせたくないのよねー…」
「どちらにしろ、あかりはさくらちゃんを甘やかし過ぎ!もう少し放任してあげないと、このままだと、さくらちゃんが息苦しくて距離を置き出すよ」
「それは…嫌だ…」
「でしょー!それならもっとさくらちゃんの事を信用してあげなさい!」
「うぅ…はい…」
私は昨日父さんから言われた事と今くみに言われた事を受け止めて反省することにした…
(さくらに嫌われたくないし…)
一方さくらはというと。
お昼を食べ終わって隣のおじさんの家に居た。
ここ最近は全く来れてなかったので、久しぶりに来ていた。実は胡蝶蘭を貰ってからは偶に花言葉の勉強も兼ねて遊びに来ていたのだ。
「さくらちゃんはいつぶりかな?」パチッ
「えーと、一週間ぶりですね、日焼けが酷くて病院に行った日以来ですから。」パチッ
「そうかい。」パチッ
「おじさんの家の盆栽って綺麗ですねー」パチッ
「おおーどれが一番良いと思ったかな?」パチッ
「ええーと…あの青い鉢かな?隣の赤い鉢は大きいけど元気がなさそうです…」パチッ
「さくらちゃんは見る目があるねー!私の女房はどれが良いかなんて分かってくれねーんだから…」パチッ
「へーこんなに綺麗なのにねー」パチッ
「さーて、これで王手だよ!」パチッ
「ムッ!うーん…こうかな?」パチッ
「おっと、それだと、これで詰みだ」パチッ
「あー!負けた!」
という事で私は今おじさんと将棋を指していました。まだ初めたばかりなのでこうやって遊ばれています。
「あなた、子供相手に大人気ないですよー」
「遊びに大人も子供もねぇーだろー、それにさくらちゃん前回より格段に強くなってるし、そろそろ抜かれてしまいそうなんだよ!今のうちに勝っておかねぇーと!」
「はぁー…全く大人気ないったら!さぁーさくらちゃんお菓子あるから食べていきなさい。」
「はーい!」
ちなみにこうやって隣のおじさんとおばさんに遊んで貰ってる事はお姉ちゃんもお義母さんもお義父さんも知っています。
なのでこうして遊びに来ているのです。
「このお菓子が食べ終わったらまた勝負して!」
「あーいいよー次は少し詰将棋を教えようか?」
「詰将棋?」
「詰将棋って言うのはね、王手をかけながら指定された手数で詰ませるという遊びだ。実戦でも同じ場面が来た時に使えるからやってみると良い!」
「おおーそれはやってみたいです!」
そうして、私は買い物に行くまで隣で遊んで貰ってました。
トランプも良いけど、将棋も楽しいです!
もっと強くなりたいなー
そして、明日はえりちゃんとれんちゃんと遊ぶ日です!初めて休みの日に友達と遊ぶので今から楽しみです!
ゆっくりですがストック分も書いています。
いつも読んで頂きありがとうございます!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!




