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第八十五話 打ち上げ

お待たせしました!

少し長めです。


それでは本編をどうぞ!

家に帰るとお義父さんとお義母さんが夕飯の用意をしていた。

「あっ、二人ともおかえりー先にシャワー浴びてくるといいよ、汗でベタベタでしょ?」

お義母さんに言われて私はお姉ちゃんとお風呂へ向かった。


「さくら、シャワーいくよー」

お姉ちゃんの一声でシャワーの温水が頭へ降り注いだ。

今日は髪を洗って貰っている。いつもは一人で出来るけど、今日はなんかやって貰いたかったのだ…

身体を洗ってる間はお姉ちゃんが髪を洗っていた。お姉ちゃんも髪が長いから洗うのは一苦労らしい。洗い終わると温水で身体を洗い流してお風呂から上がった。


お風呂から上がると晩御飯が用意されていた。

しかも豪華である。

「えっと?お義母さん?何か良いことあったの?」

「えっ?何言ってるの?さくらちゃんが今日運動会で頑張ったじゃない!その労いを込めての晩御飯よ!」

「そうだぞー、練習も頑張ってたんだし、このくらい当然だよ!」

私にとってはカルチャーショックでした。今までそんな事はなかったからです。運動会の日は誰も来てくれず、帰ったら叔父さんたちのご飯を作って、それを片付けたら、洗濯機を回して、そこからシャワーを浴びさせて貰って、洗濯機が終わったらそれを干して、ようやく眠れるこれが今までだったから…

「本当にいいの?こんな贅沢して…」

「良いに決まってるでしょ!」

後ろからお姉ちゃんに肩へ手を置かれた。そしてお姉ちゃんの言葉が続いた。

「頑張った人へ労いの言葉やご褒美をあげるのは当然だよ!今日はさくらが頑張った。そこに結果は要らないの!今日はお疲れ様、沢山食べてね!そう言われたら沢山食べて、しっかり寝る!子供はそうやって大きくなればいいの!」

「あら?その理論でいけば、あかりもまだまだ子供だけど?」

「母さん、余計な茶々入れないでよー」

みんな笑っていた、だから私も自然と笑みが溢れた。少し泣きそうになったけど、なんとか堪えた。

「お義母さん!お義父さん!そしてお姉ちゃん!今日は応援ありがとう!次も頑張るね!」

「そうだね、次のイベントもまた頑張って!」

「さぁ、もうすぐ調理も終わるから席に着いて待ってなさい。あかり、運ぶの手伝って、さくらちゃんは今日は疲れてるだろうから、座ってていいよ」

「はーい!さくらはじゃあ待っててね!」

「ほんとーにいいの?」

「運ぶくらい出来るわよ!そんな心配そうな目で見ないで!」

(あれ?私の心配は自分は手伝わなくていいのかな?という心配だったのですが…勘違いされちゃったみたいです。)


「それじゃあ!頂きます!」

「「「頂きます!」」」

という事で、晩御飯です。ちょっとしたパーティーです。

この家に来てから私は驚く事も多いけど、幸せを強く感じる事も多くなった。これからも色んな事に挑戦してそれを楽しんでいける…一年前では考えられない事です。

(明日はどんな楽しみが待ってるのかな?楽しみ楽しみ!)

晩御飯を食べ終わり食器を流し台におくと、そこに置いといてと言われたので、私はソファに座っていた。特に何もする事もなくテレビを見ていた。すると、次第にウトウトしだした…そしていつの間にか、横になってなって眠ってしまいました…


食器の片付けを母さんと終わらせてさくらの様子を見に行くと眠っていた。

私はさくらの頭を持ち上げて膝枕をしてあげて、頭を撫でてあげる。規則正しく寝息を立てているさくらを見て、幸せな気分になる。

「さくら、今日はお疲れ様…」

さくらには聴こえてないけど、何故だか言いたくなった。

(私の大切な彼女にして、今は妹でもある彼女…

この子を今世こそ幸せにする。それが私の役目とも思ってたけど…さくらはみんなに幸せにしてもらっている。少し嫉妬しちゃうなー私だけの役目を取られた気分だ。

でも…嬉しいね、さくらが元気でいてくれる事が…)

これからもこの子の隣には私がいる。それは変わらない。だからこそ、さくらを一番幸せに出来るのも私で有りたかったのだ。

「あかり、変な嫉妬は嫌われる原因だぞ!」

急に父さんに言われたから、びっくりした。

「な、何言ってるのよ!」

「分かるさ、少し束縛したいみたいな顔してたぞー母さんそっくりだ。」

「えっ?」

「母さんも昔、僕に対してそんな顔をしていてなー暴走しかけたのさ、あかりが生まれるずっと前だけどね、」

少し遠い目をして語ってくれた。

「僕は仕事が忙しくてね、今もそうだけど…だから浮気を疑って仕事場で張り込んだり、電話もしょっちゅうかけてきた。少し怖かったよ…」

声のトーンが少し下がった。

「だから、聞いたんだ。僕の事が信じられないにら別れようと…」

「そんな事が…」

私は少し驚いた。母さんにもそんな時期があったことに…

「まぁ、僕も母さんをほったらかしにしすぎたのも悪かったからおあいこだったんだけどね…でも、それからは元に戻ったよ!二人とも思うところがあった。それに対して反省もした。だから、あかりもちゃんと落ち着いて周りを見てから考えると良い、さくらちゃんから愛想尽かされない様にね!」

父さんは話終わると自分の部屋へと戻った。

私はさくらの顔を覗き込んだ。さくらはぐっすり眠っていた。

「そうだね、さくらを幸せにしたいのに、束縛したらダメだよね!」

私は納得する答えを出して満足する。

すると…

「あら?まだ起きてたの?早く寝なさい。あかりは学校なんだから!」

そう言われて、私はさくらを起こして部屋へと連れていく。

そして、さくらはベッドに入ると再び眠ってしまった。

そして、私も布団に入って眠った。

明日もまたさくらと一緒に生きる為に。

やっぱり好きな人が他の人といると嫉妬しちゃうのかな?そんな事を考えながら書きました。

嫉妬とかした事ないから書くのが難しかったです。


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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