表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/250

第八十話 大切な友達だから

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!

「おはよーさくらちゃん!」

「おはよーさくら!」

朝行くとえりちゃんとれんちゃんが直ぐに私のところへ来た。

「おはよー!ごめんなさい。二人には心配かけちゃって…」

「まぁ、さくらが反省してくれてるならいいけどそれでもケジメはつけさせてもらうからね!」

「さくらちゃん、月曜日の午後、空いてる?ついでに三人で遊ぼうと思ってるの!」

「こら!えり!それじゃあ私たちがもう怒ってないみたいじゃない!ここは心を鬼にしてでもさくらに責任を持たせないと!」

「もう、いいじゃない、昨日さくらちゃんの恥ずかしい姿見せてもらったし。」

「あのー二人ともコソコソ話が私に丸聞こえなのですが…」

「と、とにかく!私たちも怒ってるんだからね!」

「うん、ごめんなさい。」

「もぅ!さくらが反省してるのかしてないのか分からない!とりあえず!今日は足の具合見て練習するかどうか決めるからね!」

「はーい!」

「やっぱり反省してないわね…」

「うーん?どうだろう?吹っ切れたって感じだよ?さくらちゃんが何を考えてるかはひとまず置いといて、私たちはさくらちゃんが無理をしない様に見張っておこう。前科がある事だし、無理してたらお姉さんに知らせなきゃだし!」

「そうね、本当は首に縄をかけておきたいところだけど、そこまでは出来ないからね…」

不穏な事を言う二人だが、やっぱり私の事を心配している。

(この二人にこれ以上心配はかけたくないから、大人しくしておこう)


そして、ホームルームが始まる。

今日は私服で全体練習があった。殆ど軽めの練習内容だったから私も参加していた。

そうして最後の種目別練習はれんちゃんと軽く流した、辞めとこうと言われたけど、歩いて歩幅の確認と最後の調整だけはしたかったからそれだけはした。不安はあるけど、今出来る事を精一杯やった。

午前中に学校が終わる。明日は運動会本番なので午前中で終わりなのだ。

帰りはえりちゃんと帰る。やっぱり少しお説教された…朝はもう許してるのかな?と思ったけど、そんな簡単に許しては貰えないらしい…

「後でさくらちゃんの家に行くね!」

「えっ?」

「さくらちゃんを見張ってて!って頼まれてるの!さくらちゃんのお姉さんとれんちゃんにね、今日はお母さんも居ないって聞いてるからね!」

「分かった…いいよ!」

やっぱり私は心配かけ過ぎたみたいだ。


家に帰ると、誰も居なかった。

そしてテーブルにはお義母さんからの手紙とお昼ご飯があった。

『さくらちゃんへ

お昼は用意しておきます。食べてください。

あかりは16時頃には帰るそうです。

あかりが帰って来たらお買い物をお願いします!

あかりからさくらちゃんの友達がくるという事は聞いてるからおやつは冷蔵庫に入れてるので来たら出してください。

くれぐれも練習など無理はしないように!』

と書かれていた。

私はお昼ご飯をレンジで温めて食べ始めた。


お昼を食べて少しゆっくりしてるとインターホンが鳴った。

「はい、」

「さくらちゃんきたよー」

インターホンからえりちゃんの声がしたので玄関のドアを開けた。ドアを開けるとえりちゃんと…れんちゃんもいた!

「驚かそうと思って私は黙ってたんだよ!どぉ?驚いた?」

「う、うん!ありがと!来てくれて!」

私はとりあえず家に入れて、私とお姉ちゃんの部屋へ招き入れた。


「ここはさくらちゃんの部屋?」

「うーん…私とお姉ちゃんの部屋だよ!」

「ねぇ?さくらの苗字は雪乃だよね?でも、家の表札は高木だったけど…なんで?」

「れんちゃん!それは…」

れんちゃんの質問に対してえりちゃんがそれは聞いちゃダメという感じで止めようとしている。

「うん、まだ話していなかったね…ちょっと待ってておやつあるからとってくるから!」

私は冷蔵庫からおやつを取ってきて部屋へと戻る。

二人は何もせず座って待っていた。

「それで、さくらさっきの質問だけど…」

「…私も前から聞いてみようと思ってだけど何かあったの?」

(やっぱり気になるよね…)

私は今までの事を話した。

両親が亡くなったこと

虐待されていて、そこから逃げてきて

お姉ちゃんに出会った事

その後も沢山の事があった…


「さくらちゃん…」

「さくら…」

「「辛かったね…」」

二人とも泣いていた。

「私は今幸せだよ!お姉ちゃんに会えて、この家に来れて、二人にも会えたんだから!」

私は笑って言った。

今はもう笑って話せる。それだけ心にゆとりも出来たという事なのかな。

少し間を取りました。もう一話挟んでさくらの運動会の話に入ります。

テンポよく行きたかったですが、少し遊びたかったのです。


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ