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第七十八話 雷

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!

「さくらちゃん…やっぱり無理してたのね…」

「さくらーそうなる前に言って欲しかったよ。」

私は今二人の友達に保健室でお説教されています。

理由は帰ってからも練習して、足にまめが出来てる事がバレちゃったからです。

普通にしてたつもりなのに何故かバレました…

「な、なんでわかったの?痛みは少し残ってたけど、我慢とかはしてなかったのに…」

「「分かるわよ!」」

二人同時に言われてしまい私は演技力はそこまでないのだと分かりました…無念…

「練習してるのはえりからも聞いていたからね、でも、無理はさせない様にしてるって言ってたから私はさくらの陰の努力を見ないフリしてたけど…まめが出来るまで練習してるとは聞いてないよ!」

「私も、公園で練習してた後に、また練習してたなんて聞いてない!最初に言ったよね?あんまり無理するとまめが出来るから無理なくやろうって!」

「はい、ごめんなさい…」

「家族は知ってるの?」

「はい…」

「まさか、私と放課後練習してるのを言ってないんじゃないでしょうね?」

「……」

「さーくーらーちゃーんー?」

「…はぁー、えり察してやれ、言ってないんだよ…」

「全くもう!無茶ばっかりしてこの子は!」

えりちゃんの口調がお母さんみたくなってきた。

このお説教は昼休みが終わるまで続きそうだったが助け舟をだしてくれた。

「はーい、そこまでね。」

保険の先生だ。ようやく解放される。

「さくらちゃんだって悪気があった訳じゃないんだし、まめも小さいから安静にしてればすぐに治るわよ。それに、先週は練習参加出来なかったから頑張って追いつこうとしての結果よ、あまり責めたら可愛いそうでしょー?」

「うぬぬ…まぁそうね。ごめんね、さくらちゃん。」

「そうだね、軽症だったのがゆういつの救いかなー?」

こうして私はようやくお説教から解放されるのであった。

だけど、今日はもう金曜日…時間が惜しいのも事実…練習は少しでもしたいが二人にバレてしまったので、何も出来ない…

今は休む事を優先する様に言われたのだった。

午後の授業が終わり。下校する。

えりちゃんに散々今日は大人しくする様言われた。明後日の本番に向けて完治が優先だと、釘を刺された…

そして、そんな事を聞く私ではなかった!

庭の芝生で少しでも練習する。公園はたぶんえりちゃんが偵察にくるし、少し先の公園ではれんちゃんがいると思う。それなら自分の家の庭でスタートダッシュや、歩幅の調整くらいは出来ると考えて練習していた。

「やっぱり…」

「さくらならやると思った…」

振り向くとえりちゃんとれんちゃんが居た…

そして…

「さくら…ちゃーんと説明できるわよねー?」

あかりお姉ちゃんも居た…

「あはは…」

(私は今日死ぬのかな?)

私は力なく笑うことしか出来なかった…


「このバカちんがー!」

お姉ちゃんの特大の雷が私に落ちた…本日二回目のお説教である…

「昨日言ったよね!ちゃんと練習は見てあげるから帰ってくるまでは大人しくしときなさいって!」

「だって…」

「だって、じゃない!全く!日曜日の本番に出られなかったら意味がないでしょうが!」

私が叱られてるのを隣で見ている二人もビビってた。

「あ…あのーお姉さん…」

「何かな?」

「私たちは帰った方がいいですか?私たちはさくらちゃんが大人しくしてるかを確認しにきただけだし…」

「何言ってるの?さくらが心配かけてそれでこんなことしてるのに、貴女達も少しは怒ってるでしょ?」

「え、ええーまぁ…」

「そうですね…帰ってから練習して、その後も練習してた事もありますから…」

「え?なにそれ?私聞いてないよ?さくら?説明しなさい!」

「ええーと…」

私が言い渋ってると、えりちゃんが言った。

「ええと、ですね、学校が終わってからも私がさくらちゃんに教えてたんですよね。それで昨日はお姉さんにも教えてもらってたみたいで…」

「ふぅーん。なるほどねーさくら…本当なのかな?」

「…はい…」

「バカちんがー!無理しちゃダメって言ったでしょうが!」

本日二回目の雷が落ちた…

「だって、それでもみんなに早く追いつきたかったんだもん!」

「無理だって言ったでしょうもん!さくらはまだそこまで鍛えてもないんだから!たくもう!母さんにもしっかりお灸を据えてもらわないとね!」

私は今日を無事に終えられるのだろうか…?

そんな事を考えていると…

お姉ちゃんは二人の方へ向く。

「ごめんね、二人ともさくらが迷惑かけて…今度お菓子奢ってあげるから、それで許してあげて。さくらにはキツイお仕置きしておくからね!」

(あ、この間の仕返しも兼ねているかも…)

「えっ?さくらちゃんお仕置きされるの?」

「もちろん!ここまで心配かけてるのに、無視したんだからね!」

「私たちもしたいです!」

「えっ?」

「私たちだって心配したんです!それなのにさくらちゃんは無茶ばかりするもん!今回はまだ大した事なかったけど、また無茶する前に私たちからも釘をさしておきたいんです!」

「うん、確かにえりの言うことも一理あるね!昼休みにあれだけお説教したのに言うこと聞かなかったからね…」

(えっ?なんで二人ともやる気満々なの?私はそこまで罪深いことをしましたか?)

「そうね、二人にとってもさくらは大事だもんねーそれなら認めるしかないよね」

三人が私を見ていた…

これから何をされるのか…とても怖くなりました…


本気で怒ってくれる人は大切な友達です。暴力ではなく言葉で叱ってくれる人とは末長く仲良くしましょう!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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