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第七十七話 無理のない練習

お待たせしました


それでは本編をどうぞ!

「今週の日曜日は部活休みます!」

「えっ?どうして?」

午後の部活の時、私は主将にそう言った。

「さくらが運動会なんです。絶対に見に来て欲しいみたいで、小学生最後だし、見に行きたいんです。」

「あーそう言う事ね、折角練習試合入ってたけど残念ね…」

「すいません…」

「ううん、気にしないで、さくらちゃんに宜しくね!まぁ、その代わり平日はしっかり練習してね!」

「はい!ありがとうございます!しっかり頑張ります!」

私は練習へ戻った。

今日はランニングで下半身の強化とスパイク練習に力を入れた。

やっぱりスパイク練習はスカッとして気持ちいい!

そして、18時ごろに練習を終えて帰るのであった。


帰宅後は夕ご飯を食べてからさくらの特訓に付き合う。公園へ行って。さくらの走ってる様子を見て指導する。

「さくら、顎下げて上向いてると余計にキツくなるよー」

(ん…?なんか違和感がある…なんだろう?)

さくらの走り方ではなくなんとなく走ってるさくらに違和感を覚えた。

(ご飯食べた後だからキツイのはわかるし、昼間も練習してるからそれなりに疲れてると思う…だけど違和感がある…もしかして…)

「さくらー!おいで!」

「うん?どうしたの?お姉ちゃん」

(やっぱり…)

さくらの歩き方を見て確信した。さくらは左足が痛いのだ。その証拠に少し右足に重心が傾いてる。

私はさくらと目線を合わせて尋ねた。

「さくら、左足痛いよね?」

「…!」

肩が少し上がった…ビンゴの様だ。

「さっきの走り込みだよね?どこが痛いの?」

「大丈夫だよ。少し痛いだけでこけた訳でもないから!」

「声だけは元気だねーでも!痩せ我慢はダメだよー」

「…なんでわかったの?」

「そりゃー恋人ですから!」

私が胸を張って答えるとジト目で私を見てきた。


「まぁ、半分本当で半分は嘘だけどさ、簡単に言うと痛い方の足を庇う様に走ってたからだよ、どうしても痛いと痛くない方へ重心が変わるからね。」

「…あと二日しかないのに…なんで!なんでよ!」

「気持ちは分かるけど、怪我の具合程度では大丈夫だから見せて。」

私はさくらをおんぶしてベンチに座らせる。

靴と靴下を脱がせて痛い場所を見た。

「あー、まめが出来てるね、でも、このサイズなら大丈夫よ!絆創膏貼って今日は休みなさい。そうすれば明日には痛みが引いてるからでも、危なかったね、酷くなる前に見つけて、一週間くらいは痛みが続く所だったからねー」

さくらはすぐに治ると知って顔が明るくなった。

「とりあえず今日は帰ろうか、早く帰ってお風呂に入って絆創膏貼らないと!」

「うん!良かった!本当に良かった!」

さくらは泣いていた。笑いながらも…余程楽しみなのだろう。

そして再び私はさくらをおんぶして靴と靴下はさくらが持って私たちは家へ帰るのであった。

そして、帰り際にさくらに注意事項を言っておく。

「さくら、たぶん痛みは明日には引いてるけど爪先で走るのは控えてね、たぶんまたそこで走ると痛みが出るから本番だけね、それまでは力を貯めておく事!それと、明日と明後日は私の走り方を見てそこから自分ならと言う感じでみて取り入れて見て!見て学ぶことは沢山あるからね!」

さくらは黙ったまま頷いた。

帰ってきてさくらをお風呂に入れて私は消毒液と絆創膏を探しだした。

さくらが上がってきたので、私はさくらをソファに座らせて消毒してまめの具合を確認する。

(このくらいなら二日もあれば治るはず…だから今はしっかり消毒して保護しておこう…)

絆創膏を貼り終わったあとは少しさくらと話をした。学校の事や友達のこと、くみのことなど普段の日常の話を。

さくらをリラックスさせる為に少し話題を変える為でもあり、さくらがしっかり学校で馴染んでいるかの確認も兼ねている。

一通り話終えると私はお風呂に入る。

私が入ってる間は母さんにさくらの事を任せている。

なるべくさくらを一人にさせない様にするのが私たち家族間の約束なのだ。寂しい思いを沢山してきたからなるべく賑やかにしたいという考えである。

私がお風呂から上がると、さくらを連れて部屋へ行く。今日は疲れたみたいなのでさくらは早々に寝てしまった。

私は明日の用意を済ませてから眠りに着く。

(明日もさくらと頑張るぞ!)

こうして一日を終えた。

スポーツにおいて怪我は隣り合わせだからストレッチは念入りにしないとですね!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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