第六十七話 原因と結果
お待たせしました!
それでは本編をどうぞ!
私は走っていた。
昨日の今日で朝練に遅刻しそうになっていたからだ!
さくらに夜更かしさせない様に父さんとの会話を打ち切っておきながら自分が遅刻しそうになっているのだ、笑えない…かなりギリギリアウトな予感もする。だから全力疾走である!
「な、なんとか、間に合った…」
「あ、あかり…何があったの?」
「寝過ごした…ヤバかった…」
肩で息をしながらくみに説明する。
「そうなのね…ギリギリセーフでよかったわね」
「あはは…今日は朝は走らなくてよさそうだよ」
そして、私たちはネットを建てていく。そして先輩達が来て練習開始である。
私は念入りにストレッチをしてからサーブ練習をした。威力は上がってきている…ただ精度がイマイチなのだ、コントロールをつけるにはやはり威力を下げるしかないのかな?
そんな事をここ最近考えている。
しかし、先輩達からは威力重視でやってと言われてる。なので、威力が弱めると怒られる。
(でも、入らないと意味がない様に思えるのだが…)
「あかり!サーブで迷ってる?」
声をかけてきたのは松本先輩だった。
「はい、コートの角になかなか思い通りにいかないので…」
「あはは!そりゃーそうだよ!あかりってなかなかにパワーがあるからねー」
「だったらなんで威力を弱めちゃいけないんですか?」
「やっぱり気づいてないのかー」
含みのある言い方であるが、少し呆れている感もある…
「いい、まず、攻撃的なサーブは相手は嫌なの!それくらい分かるわよね」
「ええ、まぁ…」
「じゃあそれが決まりだしたら余計に嫌になるよね?」
私はさっきの様な返事をした。
「そう言う事よ。あかりは今、入ってないみたいに言ってるけど、私たちは練習しながら見てるのよ!その中で入ってるサーブもあるのを知っている。だから確率をどんどん上げていけば良いのよ!あかりのサーブならコースから多少外れても威力があるからレシーバーごと吹っ飛ばせると思うよ!」
「な、なるほど…でも、成功率四割じゃあまだ武器には…」
「その為の練習でしょー!ほら!時間は有限なんだから!練習!練習!」
そう言って松本先輩は私にボールを渡してくれました。
「…よし!頑張ろ!」
私は再び練習するのであった。
午前中の授業である。
だが、いつの間にか昼休みである。
確か数学Ⅰ、数学A、現文、物理だったはず…
はず…
そうはずである…
覚えてないのだ…
なぜなら寝ていたからだ…
爆睡である。
最後に熱力学の話が聞こえたので、最後は物理だったはず…
「あかり、後で先生達が職員室に来いだってよ!たぶん昼休み潰れると思うけど頑張れ!」
くみから言われてやらかした事に気づいた。
「や、やらかしたー!これはまずい…」
「ようやくだねー、でも仕方ないよーみんな起こそうとしたけど熟睡してたもん。まぁ叱られるだけだし、大丈夫でしょ!」
「大丈夫じゃない…もし、母さんにこの事がバレたら…くみ、短い間だったけど達者で暮らすんだぞ!」
「ま、待って何がどうしたの?」
「今日が私の命日になるかも…」
「それはないって、流石にそこまでは…」
「とりあえず、職員室に行ってきます。」
私はとぼとぼと歩いて職員室に行く。
散々説教された後、私は口を開く。
「あの…この事は親には…」
「ん?まぁ初犯だし、見逃しましょう。私はね!」
「えっ?もしかして…」
「学年主任はどうかなー?確か高木さんのお母さんとは友達だったよね?」
「…私今日帰らない!誰かの家に泊めてもらう」
「逃げられるもんじゃないし、諦めなさい。」
一気に憂鬱になる。
今日の惨劇がまもなく始まると思うとゾッとする。午後は何も手につかずただ怯えるのだった。
部活を終え帰宅すると玄関の外にまで殺気が漂っていった…
最後にさくらに遺言を言いたかった…
そんな事を考えながら私は玄関のドアを開けた。
1日2回投稿も慣れてきました。
なかなかアクセス数は伸びてませんが読んでくれてる方々の為に一生懸命書かせていただきます!
これからもよろしくお願いします!
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみ!




