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第六十六話 あかりとさくらの日常

お待たせしました!


それでは本編をどうぞ!


「ただいま!」

「あっ!おかえりお姉ちゃん!」

私が帰るとさくらが出迎えてくれた。奥からいい匂いがする。母さんも帰って来てる様だ。というより、私より遅くなる事の方が珍しい。

「ただいまー」

「あら、おかえり、早かったわね!もうすぐ出来るから手を洗って来なさい。」

私は洗面所で手を洗って部屋着に着替えてきた。そして汚れた衣類を洗濯機の中に入れて再び手を洗う。そうこうしていると、夕ご飯が出来上がってた。さくらと母さんが私を待っていた。

「父さんは今日も遅いの?」

「んーもうすぐ帰ってくると思うわよ、今日は遅くなるとか言ってなかったし、」

「じゃあ、もう少し待ってようか、さくらも良い?」

「うん、待ってる!」

「そうね、待ちましょうか、」

という事で私たちは父さんを待つ事にした。

十分後…


「ただいまー」

父さんが帰ってきた。

「「「おかえりなさい!」」」

「おっ、待っててくれたのかい?」

「ええ、貴方が遅くならないって言ってたから待つ事にしたのよ。」

「ああ、そうか、ごめんごめん、待たせたね、じゃあ食べようか!」

「その前に手洗いうがいしてきてくださいな!」

「ははは、そうだな!じゃあもう少し待っててくれ!」

そういうと、父さんは洗面所へと向かって行った。

待つ事数分…


「待たせたね、じゃあ食べようか、」

「「「「いただきます!」」」」

私たちは夕ご飯を食べ始めた。

何気ない会話である、学校の事、仕事の事、友達の事、他愛もない話をしている。もちろんさくらも話に混ざれてる。来た当初はなかなか話さなかったさくらもようやく普通に話しをしている。それよりさくらには話題がなかったのかもしれない…そういう面では学校に行けてるのは良かったと思う。

夕ご飯を食べた後、偶にな私達で片付けをする。私とさくらの二人でお皿を片付けて洗っていく。

片付け終わる頃には両親二人ともお風呂に入ってくつろいでいた。


「じゃあさくらお風呂行こうか!」

私の問いかけにさくらは返事をする。まだ両腕が日焼けで赤くなっているから無理はさせたくないのだ、最近は一人で入っていたが、こうなっては仕方ないと言える。

さくらは温まぬのシャワーを浴びて髪は私が洗ってあげている。さくらは少し不服そうで、「私もお姉ちゃんの髪洗いたい!」と言ってくるがさせられないのでまた今度となる。

私が湯船に浸かる前にさくらを先にお風呂からあげる最近は寝ても覚めても誰かがいるので、ある種一人の時間だ。結構寂しい…もっと一人を楽しめば良いのに出来ないのだ、落ち着かないからだ

さくらとくみの存在が私にとっては凄く大きいのだ。これじゃあ修学旅行とかの時が大変な事になりそうだ…

今後の事を考えると頭が痛くなるあかりであった…


お風呂から上がるとさくらはソファの上で本を読んでいた。少し覗いてみたら科学雑誌である。父さんに借りたのかな?

「父さん、さくらが読んでる本って父さんの?」

「ああ、昨日発売だったからね、昨日僕が読んでさくらに貸しているんだ難しい字にはふりがな振っておかないといけないしな!」

ニコニコしながら父さんが言う。

「あかりはスポーツは万能だが、勉学は普通だからねー父さんとしては話し相手が出来て嬉しいのよ。」

母さんが隣から茶々を入れてくる。

「スポーツ万能も勉学も母さん譲りだもんねーでも勉学は父さんの方も少しは貰ったみたいだけどねー」

私は少し皮肉混じりに言ってみた。

「あらあら、あかりちゃん…躾が足りない様ならこれから躾直してあげましょうか?」

「ごめんなさい!言い過ぎました!」

私は土下座して謝った。今から肉体言語の躾は受けたくないからだ。

そんな会話をしていてもさくらは本を読むのに集中していた。よっぽど好きなのだろう。

私はしばらく本を読むさくらの隣でテレビを見ていた。

「ふぅー面白かった!お義父さんありがとう!」

「はい、どうも、感想は明日聞かせてくれるかな?もう遅いからね。」

「うん!分かった!今回は宇宙誕生の話だったからいろいろ面白かったよ!」

「さくらはそっちが面白かったかー、僕はDNAのクローン技術が面白かったよーこの本はなかなかに幅広く取り上げてくれてるから読み応えがあるよ!」

「そうですね!他にも…」

「ストーップ!それ以上話すと本当に止まらなくなっちゃうでしょ!続きは明日!ね!」

私は盛り上がりそうだったので止めた。時間は23時、小学生が起きてる時間ではないので仕方なく止めたのだ。別にさくらをずっと取られてたからの嫉妬ではないのだ!たぶん…

「あーすまんすまん、それじゃあさくらちゃんおやすみなさい。」

「はーい、おやすみなさい!」

「おやすみ」

私たちは自分の部屋へ戻って行った。

「お姉ちゃん、嫉妬してたでしょ?」

「何の事かなー?」

「あー惚けてる!でも嬉しいから許してあげる!」

「くぅぅ〜〜」

何も言い返せない私をニコニコと笑ってるさくらやはりこの子には勝てないなーと悟るのであった。

「それじゃあおやすみなさい!あかりお姉ちゃん」

「はーい、おやすみなさい」

布団に入ってから私は日常の幸せを噛み締めるのであった。

久しぶりにあかりとさくらの話書けました。今回は家族としてもさくらが打ち解けてる所を書きたかったので結構満足してます。


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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