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第五十七話 さくらの親孝行 前編

お待たせしました!


それでは本編をお楽しみください!

私たち家族は朝から出かけていた。


少し時間を遡り朝である。

さくらはいつも通りの六時半には目を覚まして準備をしていた。昨日とは打って変わって黒を基調に纏っていた。黒の上着に濃いめの青のシャツ下は黒のロングスカートだった。

私も似たり寄ったりの服装だ黒を基調にしており、黒の上着に白いブラウス、下は黒のパンツで合わせた。


朝ごはんを食べて、父さんと母さんも着替えてきた。二人とも私と同じような服装だ。

それから運転して今に至る。今はコンビニに止まっており飲み物を買ったりトイレ休憩をしている。車でここまで一時間、まだ先は長いようだ…

「お姉ちゃん!はい、ジュース!」

「ありがとう!」

私はさくらから貰ったジュースを開けて飲んだ、さくらもジュースを飲んでいる。

さくらは朝から口数が少ないので少し心配していた。

「さくら、緊張してる?」

さくらは首を縦に振る。

「もう覚えてないんだ…お父さんとお母さんの顔…そんな私が今更会いに行っていいのかな?って朝から思ってたんだ…」

「そっか…」

「だけどね、お義父さんも、お義母さんも、そしてあかりお姉ちゃんもいるんだって思ったらそこまで緊張しなくなったんだ!だけど…まだ少し緊張してる…だからね、本当に怖くなった時は手を握って欲しいんだ…甘えても良い?」

「お安い御用だよーちゃんと話してくれてありがとう。」

私はさくらの頭を撫でてあげた。

そして再び出発する。

さくらは車で移動中眠っていた。私の手を握って


山道に入ったところで「そろそろ着くよ」って言われた。

私はさくらの身体を揺すって起こす。

寝ぼけ眼のさくらであったがすぐに覚醒した。

「お姉ちゃん…着いたの?」

「もうすぐ着くみたいよ」

さくらが起きてから十分くらい経った頃ようやくお寺の本堂が見えた。駐車場はすぐ近くにあった。車を止めて私たちは歩いてさくらのご両親のお墓へ行く。だが、その前にお寺の本堂へ挨拶を済ませた。お寺のお坊さんと少しお話しをして、お墓の前まで案内をしてくれる。お墓の周りは綺麗に整頓されていた。雑草などもなく墓石が汚れてる事もなかった。

そして、私たちは手を合わせた。

「お父さん…お母さん…」

さくらは泣いていた。

私はさくらの手を握ろうとしたが、母さんが止めた。

「今はやめときなさい…」

小声で言われて、私も納得する。

これはさくらが自分で乗り越えなければならない事だと理解する。なので大人しく母さんの言う事を聞く。

「さぁさぁ、来るまでに疲れたでしょ?お茶を用意していますので頂いて行って下さい。」

お寺のお坊さんは私たちを再び本堂の方へ案内するのであった。


「さくら行くよ!」

私はさくらを呼んだ。

「少しだけ…一人にして貰えない…かな…?」

「えっ?」

さくらが少し大人っぽく見えたことに驚いた私だったが、すぐに正気に戻り後ろを振り向く。

「構いませんよ。ここには野生動物や不審者はいませんし、常に見回りもいます。本堂へは真っ直ぐ歩いて来てください。迷う事はありませんから。」

優しい口調で言うお坊さんに私も納得して母さんたちと一緒に本堂で待つ事にした。

「あかりって過保護過ぎよね」

「えっ?そぉ?」

歩いてる途中母さんが急に変なことを言い出した。

「私的には普通な気が…」

「いや、さくらちゃんに対しては過保護だよ!」

父さんにまで言われた。

「そうなのかな?」

「そうよ!過保護すぎると鬱陶しく思われるわよ!気をつけなさい!」

「うーん…はい、反省します。」

私は少し反省する事にした。さくらに嫌われたくはないからだ。そんな事を考えながら私たちは本堂へ向かうのであった。

この章もそろそろクライマックスです!

次の章はもっと学校の話やイベント系を書いて行くのでよろしくお願いします!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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