第四話 自己紹介をしましょう
作品を作るのはやはり大変ですね、
作家さんはやはり凄いです!
私も頑張ります!
「高木あかり、15歳です。」
「雪乃さくら、11歳です。」
お互いに名前と年齢を言ったが……
「「…………」」
後が続かない……最初に口火を切ったのは桜からだった。
「あの、助けていただきありがとうございます!それで高木さんは、あの騎士様……アラン・スチュワート様ですよね?」
(私の昔の名前……やっぱり、あの時の言葉は聞き間違いではなかったのか……という事はあの姫様なのかな?)
「では、あなたはアレス姫様で間違えないのですか?」
「はい!ですが、なぜ私の名前を?」
「私は騎士長でしたのでお名前は存じておりました。再会出来て光栄です!」
「私もですよ!貴方に会いたくて、会いたくて…」
さくらさんは続きを言う前に涙が溢れて言葉が詰まっていた。嬉し涙が溢れていて笑っているのか、泣いているのか分からなくなっていたさくらさわに私はどうして良いか分からなかった。
するとそこに
「あかり!何年下の女の子泣かせてるの!」
病室の扉を開けて母さんが入ってきた。そして私の頭に母さんの鉄拳が落ちてきた。私は頭を押さえて蹲っている
「いきなり殴らないでよ!頭が割れると思ったじゃん!」
私が涙目で抗議したが聞く耳を持たずにもう1発鉄拳が落ちてきた。
「あんたが悪いんでしょうが!女の子を泣かせておいてタダで済む訳ないでしょう!」
「静かにしてください!ここは病院ですよ!」
お互いに叫んでいれば看護師さんはやってくる。当たり前だここは病院なのだから。
「「ごめんなさい」」
二人で頭を下げて謝った
そんな風景をくすくすと笑ってたさくらが見えた。やっぱり笑顔がよく似合う。しかし今はその話は置いといて……
「どこから聞いていたの?」
私は母さんに聞いた
「えっ?最初からだけど?」
母さんのあっさりした回答に頭が真っ白になる。
「えっ?」
私が真っ先に出た言葉がそれだった。さくらも戸惑ってた……
「親の私が何も気づかないと思ってたの?幼少期からずっと空手や柔道、剣道をやってきた貴女が何かを守ろうとしてたのは明らかに分かってたのよ、きっと好きな子が出来たら守ってあげたいのだろうと思ってた。でも、まさか前世からとはねーにわかに信じ難いけど、さくらちゃんの顔をみたら信じるしかないわよね」
母さんはチラッとさくらの方を見て納得の顔をしてた。
「不束な娘ですが、宜しくお願いしますね」
「えっ!えっ?」
母さんのいきなりの言葉にさくらは本当に混乱してしまった。
「ちょっと、何言ってるのよ母さん!まだ今日会ったばかりなんだよ!しかもまだ小学生だよ!犯罪じゃん!」
私は慌てて割って入った。さくらはまだ混乱している様で目を回していた
「それならさくらちゃんが16歳になるまではデートとかして遊べばいいでしょう?その頃にはあかりは20歳になってるし、問題はないでしょう?」
私は恥ずかしさから顔が真っ赤になっていた。
「まぁ、そんな話はおいおいでいいとして、あかり遅刻するよ?」
「え?」
時間を見ると朝の6時50分…朝練は7時20分からだからここからだと自転車で1時間はかかるから遅刻確定として学校自体の遅刻はヤバい!
「もっと早く教えてよー!行ってきます!」
病室を飛び出して出て行った私を見送る二人であったがさくらがある事に気がついた
「今日土曜日じゃないかしら」
あかりの母はくすくすと笑いながら
「あの子がどこまで行って気づくか楽しみね。今日は部活も休みだから行っても誰も居ないのにね」
(もしかして、知っててあんな事を?聞かない事にしておこう……)
さくらはこの疑問を心の中へと閉まった。
「あ、そうだ!私はまだ名乗ってなかったわね!あかりの母のすみれです。よろしくね!」
明るく自己紹介するすみれに対して
「雪乃さくらと言います。宜しくお願い致します!昨日は助けていただきありがとうございました!」
多少緊張しているが、しっかりと挨拶と昨日のお礼を言ったさくらであった。
あかりの父親はまだ出てきていませんが、ちゃんといます!今回は女子トークを中心に書いてます。
楽しんで頂けていれば幸いです。
読んで頂きありがとうございました!
次回もお楽しみにお待ち下さい!