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第四十九話 さくら先生になる

少し話が逸れていますが、さくらのご両親の話は続いてますので安心してください!


それでは本編をどうぞ!

さくらのご両親の事を探しはじめて五日目である

進展は特になし…そして私はとても憂鬱である


「こーら!あかりテスト勉強するよ!来週から中間テストなんだから!」

くみに言われて私は机から身体を起こした。


「そう言われてもなー英語はやっぱり苦手ー…」

「数学と国語は得意でしょ!」

「あまいよくみ!私は数学Ⅰは得意だけど数学Aはさっぱりだ!そして現代文は得意だが古文と漢文はちんぷんかんぷんになったのだ!」

「威張って言うな!」

胸を張ってそんな事を言っているとくみに頭を教科書で叩かれた…結構痛い!


「そういうくみはどうなの?勉強捗ってるの?」

「あかりよりは断然捗ってるよ!テスト範囲は一応全て押さえたからね!」

「え?うそ!なんで⁉︎私を置いていかないでー!」

「だってあかりは昨日も一昨日も勉強に身が入ってなかったでしょ!それじゃあ差が開いてもしょうかないよ!」

くみにガッツリ正論を言われた。なので真面目に勉強する事にした。部活もテスト前という事で休みである。なので図書室でくみと勉強している。


キーンコーンカーンコーン

17時の鐘がなったので机の上を片付ける。私たちは筆記用具と教科書とノートを鞄に直して家へと帰る。

「ねぇ、あかり…今回テスト大丈夫?」

「え?大丈夫じゃなかったら焦ってるよ!中学の時もそうだったでしょ?」

「あー懐かしいね、あかりったら80取らないと殺されるとか言ってたもんねー」

「流石にそこまでの事はしないとは思ったけど…間違いなくあの時死ぬ気にならなかったら私の心は死んでたかも…」

何があったかは割愛するが、試験前に遊んでた私に母さんが発破をかけたのだ。それこそトラウマ級の…まぁ普通に全て90点取ったけどね。


「まぁ、やばくなったら本気で勉強するから大丈夫よ!」

「あかりってやっぱり集中力が凄いよね!私にはそこまでの集中は無理だもの。」

「そぉ?慣れれば出来るよ!」

「あかりってどこかで戦争でもしてきたの?そこまでの極限状態の集中力ってそうそうないと思うんだけど…」

「そんなわけないじゃん!母さんの体術の特訓が凄かっただけだよ!」(半分嘘、半分本当)


そんなこんなで家へと着くとさくらは今日もお昼寝していた。最近友達も増えてきたみたいでよく学校での出来事を話してくれる。聞いてる限り勉強も友人関係も大丈夫そうであるので心配はしていない。ただ、疲れて帰ってきてるからお昼寝している。今日は買い物まではして来て力尽きた様だ。

私はタオルケットを持ってきてさくらの身体にかけてあげる。

「もう少し寝てていいよー今日もさくらの話聞かせてね!」

寝ているさくらに小声で話しかける。

(さて、私も母さんが帰ってくるまで勉強してよ!)

そして私は少しの間勉強するのであった。


さくらが目を覚ますと私の勉強を覗いてきた。やはり興味はあるようだ。

「あかりお姉ちゃん、そこ間違ってるよ。」

「えっ?」

私は驚いた。さくらはまだこんなところ勉強していないはず…

「ここはこの公式を使ってるから合ってるけど、この三段目で計算ミスしてるよ、その証拠にここのxが二乗になってないよ。」

「……マジか…」

私は絶句した。まさか小学生に教わるなんて思っても見なかったからだ。


「さ、さくら、何処で習ったの?」

私は聞くだけ聞いてみた。

「えっ?自分でだよ。お義父さんから参考書借りて勉強はしてるもん!」

「あはは…じゃあここも分かる?」

私は力なく笑って今苦戦してる問題について質問した。

「ここはね、さっきと同じ公式使って順番通り計算していけば…ね!少し長くなるけど出来たでしょ!」

さくらはなんなく計算してしまった…私が解けなかった問題を…

「す、凄い、さくら!これから一週間勉強教えて!さくらの出来る範囲でいいから!」

「うん!いいよ!その代わりテスト終わったらデートしてね!」

「お安い御用!じゃあよろしくね!」


そして私はさくら先生に勉強を教わるのであった。

さくらのスキルが凄いというより、あかりも体育系統では凄いのだけど、まだそこまで活躍していないだけなんです。今はさくらがピンチの時だけしか覚醒してないので、平和だから出来ませんね。


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新もお楽しみに!

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