表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/250

第四十二話 学校案内

今回で第二章終わりです!ここまで読んで頂きありがとうございました!


それでは本編をお楽しみください!

二日目です!


今日は金曜日なので今日が終われば土日は休みです。今日は歩いて学校へ行きます。お姉ちゃんとは出る時間が違うから一人でいきます。道も覚えてるから大丈夫!それに通学路には誰かいるので迷う事もない。


そうして歩いていると後ろから声をかけられました。

「おーい、さくらちゃん!」

「あ、おはよーえりちゃん!」

私は後ろから走ってくるえりちゃんに手を振って答えました。


「おはよーさくらちゃん!一緒行こ!」

「うん、えりちゃんも登校時間早いんだね!」

「私の家は両親が共働きだから、早く出ちゃうんだ。だから私も早く家を出るの!」

「へぇー私は少し早く出て学校見て回りたかったの!だから今日は早めに家を出たんだ!」

「そうなんだー、じゃあ私が案内してあげる!学校着いたら、一緒に回ろう!」

「えっ?いいの?ありがとう!」


私は嬉しくてえりちゃんの手を握った。

えりちゃんは少し頬が赤くなったけど、すぐに元に戻った。


学校に到着したのが7時50分だった。ホームルームが8時半なので8時25分までに戻る事にした。


「ここが放送室ね、基本的に放送係の人がくる場所だからさくらちゃんはなかなか来ないかもね、でも覚えておいて損はないかも!」

「放送かー少ししてみたいかも!」

「さくらちゃんって好奇心旺盛だよね…凄いと思う…」

「えーそうかな?」

私はそこまで好奇心旺盛なのか分からないのでえりちゃんの反応に少し困惑した。


「私は放送とか無理だよー怖いもん!その点さくらちゃんはやった事無くても興味を持てるんだもん!それに昨日の算数の授業も殆ど正解で私たちが習っていないところまで出来てるんだもん!それでも学校にしばらく行ってなかったんでしょ?驚いたよ!」


なるほど、確かに私が異常なのがよく分かる。

そしてそんな話をしていたら次の場所に着いた。


「おっと、通り過ぎるところだった!ここが図書館だよ!結構本があるから読みにくるといいよ!借りる事も出来るからね!」

「借りられるのは前の学校と同じだー良かった!本を読むの好きだから嬉しい!」

「だと思った!さくらちゃん国語の教科書を普通に読んで楽しんでいたもの!本が好きなのは気づいてたよー」

「えりちゃんも本を読むの好きでしょ?」

「うーん私は漫画の方が好きかなー読むのは嫌いじゃないよー」

そんな笑い話をしながら多聞的室と調理実習室を回って最後は保健室へ案内してくれた。

そして時間的にも8時20分になったので教室へと戻った。


「えりちゃん!案内ありがとね!楽しかったよ!」

「いいよーこのくらい朝飯前よ!あとは外の案内だけね、と言っても用具入れと飼育小屋くらいかな?」

「うん、じゃあ中休みに案内してくれる?」

「いいよー!じゃあ私もさくらちゃんにお願いして良い?」

「お願い?出来る範囲ならいいよ。」

「じゃあ!算数教えて!私算数めちゃくちゃ苦手なの!お願い!」

えりちゃんの悲痛な叫びに少し引いたけど必死なのがよく伝わった。

「わ、分かった!分かったから少し離れてこのままだと椅子から落ちそう…」

「あ、ごめんなさい…」

ようやく自分の席まで戻ったえりちゃんと話を続けた。


「それじゃあ何処が分からないかを纏めてくれる?」

「えっ?」

少し不思議な顔をするえりちゃんに説明する。

「私のお姉ちゃんがよくやってる方法でね、分からない事を書き出してるんだよね、そこから一つずつ答えを見つけて行ってるんだ。私は本で調べていくタイプだけど、人に教える場合はこっちの方が良いと思ったんだ。それに分からない所が分からないと教えられないしさ!だから纏めてくれない?」

ポカーンと聞いていたえりちゃんが口を開いた


「えっと?さくらちゃん本当に私と同じ小学生?めちゃくちゃしっかりしてるんだけど!」

「えっ?普通じゃないの?」

「普通じゃないよ!しっかりと考えてから教え方を変えてるし、お姉さんのやり方を見て自分の方法との違いまで観察してるって、凄いと思うよ!普通は自分のやり方で教える人の方が多いよ!」


この発言にえりちゃんも本当に小学生なの?と思うさくらであった。

それからホームルームが終わったらえりちゃんは分からない所を箇条書きにして纏めてきてくれた。それを元に教え方を考える。


そして中休みには外の案内をえりちゃんと行った!飼育小屋のうさぎが可愛かったから放課後また行こうと思ったさくらであった。

3,4時間目が終わって給食を食べ終わり昼休みとなる。

私はえりちゃんが分からない所を教える為に教科書を開いてどう教えるかを考えてた。


「さくらちゃん!そこまで真剣にやらなくても…」

「ダメ!ここまでよくして貰ってるんだもん!絶対わかりやすく教えてあげる!」

私は教える事に燃えていたのであった。


そして放課後。少しだけえりちゃんに算数を教える。

「これね、文章問題だから少し難しいけど、読み解けばあとは掛け算と割り算の問題なんだそれでこの文章だと…」

出来る限り私は丁寧に教えた。そして…


「出来た!」

えりちゃんの言葉を聞いて採点する。


「90点だね!よく頑張りました!」

「えーどこが間違ってたの?」

「ここだよー計算ミスしてるよ!だから部分点はあげてるよーだから90点!」

「うぇー満点取りたかった…」

「本番はまだだから本番で取ってね!」

「うん!ここまでありがとう!先生よりわかりやすかったよ!」

「こちらこそありがとう!えりちゃんのおかげで私も復習出来たからねー」

「やっぱりさくらちゃんは凄いなーじゃあ帰ろうか!」

「うん、うさぎさん少し見て帰りたかったけどもう遅いから一緒に帰る」

そうして私たちはお家へ帰るのであった。


帰り道にえりちゃんとの会話である。

「今週の日曜日は母の日だね!」

私はその言葉にドキッとした。


「さくらちゃんは何か渡すの?」

「うーん考え中かな?」

私は愛想笑いを浮かべながら内心焦っていた。


私にはもう本当のお母さんはいないのだから…


「私はねカーネーション贈るの!頑張ってお小遣い貯めたんだ!」

「へぇー私はどうしようかなー?」

どうする事も出来ないのに、私はそんな事を口にした…


「じゃあここでさよならだね!」

気がつくとえりちゃんの家の前だった。

「うん、じゃあまた月曜日だね!」

「うん、じゃあ月曜日にね!またね!」

そう言うとえりちゃんは家へと入っていった。


私は少し歩いて立ち止まった…

気がつくと涙が出ていた…


「うっ…うう…」

泣きそうになりながらも堪えた。

そうして公園のベンチに座って俯いてるしか出来なかった…


「さくら!」


そしたら急に声をかけられた、いつもの声が、私が最も愛してる人の声が!

という事で第二章終わりです!

なんかキリが悪いと思われますが、お許しください。この章ではさくらが学校へ再び行くまでをコンセプトに章としていた為、ここで区切るのが最良と見て切りました。

モヤっとするかもしれませんがご了承下さい!

第三章は第二章の最後から繋がります!

なので全く次から話が変わる事はありません!普通に続いて行きますのでご安心ください!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新も楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ