第三話 やっと会えた二人
タイトルが最終回っぽいけど
まだまだ続きますのでよろしくお願いします!
「やっと…見つけた…」
そう言った少女は私にもたれかかる様に倒れた
ささやかな寝息を立てているが、身体は軽く、身体は熱かった。
おでこに手を当てるとはっきり分かる熱があると。
とりあえず鞄から携帯を取り出し母親に電話する
父はまだ仕事中だろうし、呼んでも役に立たなさそう…こういう時は肝っ玉の母が頼りになる。
電話が繋がり事情を話すと直ぐに車で迎えに来てくれた。
そして直ぐに病院へ行き、母は警察への連絡をする。
診断結果は風邪と極度の栄養失調だった
少女は点滴をして今は眠っている。
そして私の手を握っている
「「やっと…会えた」か」
あの時の言葉が不意によぎった
という事はあの姫さまなのね…
(今世もやはり美少女だなー
しっかりご飯を食べて元気になればきっと肌艶も髪も綺麗なのだろうに…)
姫さまをこんな目に合わせた奴を今すぐに八つ裂きにしてやりたい所だが、この国でそれをやれば私が犯罪者になってしまう…
どうしたものかと考えていると、母が病室に入ってきた。
とりあえず、迎えに来てくれた事と警察、病院の手配その他もろもろのお礼を言う
「そのくらいいいのよ!それよりその子大丈夫?」
私の背中を軽く叩きながら聞いてくる
「眠っているよ、私の手を握って離してくれないのが辛いけど、このままじゃトイレに行けないよ」
私が応えると
「それなら少し変わってあげるからトイレに行ってきたら?」
母からそう提案された。
「そうする。そしたら手を繋いで私も少し眠るね、たぶん起きた時私が居ないと泣くと思うからね」
私はそう言うと部屋を出てトイレを済ませて
また部屋へと戻った
姫さまであろう少女は寝息を立てて眠っている
私は再び椅子に座って手を繋ぐ
(そういえば、まだ名前聞いてなかったなー)
そんな事を考えながら
私はそのまま眠ってしまった。
起きたのは朝の4時だった!
そして少女も起きていた。
そこで改めて自己紹介するのだった。
百合作品は結構読んでるですけど、書くとなるとやっぱり難しいですね!
読んでいただいてありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!