第三十六話 買い物
今回はさくら視点です!
それでは本編をお楽しみください!
ゴールデンウィーク3日目!
今日もお姉ちゃんは部活です。
そして私もそろそろ準備しなくてはなりません。
そう、学校に行く準備を!
ゴールデンウィークが明けたら学校です。その為に筆箱などの必需品をお義母さんと一緒に買いにきてます。
「さくらちゃん必要な物はどんどん言ってね!無かったら困るからね!」
私はある程度メモを持ってきてたのでそれを見ながら買っていく。
「はい!上履きとかも買い直したかったので助かります!」
「もう、さくらちゃんったらー敬語なんて使わなくて良いから!家族でしょー?」
「そうだね!すいませんまだなかなか慣れてないから…」
「そっか、そっか、ゆっくり慣らしていこうね!あかりと違ってしっかりしてるわねー」
私はあかりお姉ちゃんもそこそこにはしっかりしてると思うけど…と思ったけど、親の目線からはまだまだなのだろう。
そんなこんなで買い物が終わる。
「丁度良い時間だし何か食べて帰ろうか?」
「うん!」
私はお義母さんの提案に頷く。
そしてお昼を食べ終えると、私達は服屋さんにきていた。
「あれ?お義母さん帰らないの?」
「ふ、ふ、ふ、今日の私の目的はさくらちゃんの服を選びに来たのだ!」
「えー!いいですよ!私も服はちゃんと持ってますよ!」
「ダメよ!明後日あかり達と遊びに行くんでしょ!それなら可愛い服着て行かないと!」
「で、でも、」
「あかりはあれでさくらちゃんの事心配してるのよ!服はあるって言っても数着だし、今日もあかりから言われてるの!さくらちゃんに良い服買ってあげてって!」
「そうなんだ…」
「どうする?さくらちゃん?これ以上渋るならここからはお仕置きした後にお話ししましょうか?」
「い、いえ、買います!買わせて頂きます!」
私は全力で買うことを宣言した!
「そう、そう、子供は大人に甘えなさい。子供を甘やかすのも大人の仕事だからねー」
私はあかりお姉ちゃんみたいにお仕置きされるのは怖いので、逆らわずに買ってもらう事にした。
「さくらちゃんこの服着てみて!」
私が渡されたのはベージュの服と黒のミニスカートだ。
「ちょっと、お義母さん。ミニスカは恥ずかしいよー」
「何言ってるの!どんどんあかり達にアピールしていかないと!他の人に取られちゃうわよ!ガンガン攻めなさい!」
と言われてどんどんいろんな服を着せられる。
「さくらちゃんは色白だから濃い色より優しめの色の方があってそうね。」
と言うと試着室にいる私を置いて服を探しに行ってしまった…
(ここまで、優しくされたのは何年振りかな?)
私は少し前までの記憶が頭によぎった。辛かった…悲しかった…それでも助けてくれた人たち私はこの人たちに恩返し出来るのだろうか?
すぅーと涙が出てきた。
嬉しい涙なのか、悲しい涙なのか、それとも安堵の涙なのか分からない…分からないけどもう良いのだ。これからはもっと楽しい事が待っているのだから!
「ん?さくらちゃんどうしたの⁉︎」
泣いてる私を見てお義母さんは急いで走って来てくれた。
「どうしたの?何かあった?」
服を置いてお義母さんは私を抱きしめてくれた。
「うん、大丈夫…昔の事を少し思い出したの。それで…」
言葉が続かない私に、お義母さんは頭を撫でてくれた。
「大丈夫よ、もう、あんな事は起こらないし、起こさせない。もし、また何かあっても私たちが居ます!だから、もう泣かないでいいよ。」
「うん、ありがとう!お義母さん!」
少ししたら私も落ち着いた。
なので買い物の続きである。
服屋さんでは結局試着した12着全て買った。
そして次に靴屋さんでも3足買ってもらった。
私は申し訳なさもある中、大切にされてるという実感で心が温まるのを感じた。
そうして買い物を終えて家へと帰り着く
「「ただいま!」」
「あ、おかえりなさい!」
あかりお姉ちゃんが帰って来ていたらしく、出迎えてくれた!
((これは新鮮かも!))
二人揃って同じ事を考えている。
「服とか靴とかいっぱい買ってもらった!」
「そっか、よかったね!」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
「ん?何で?」
「ふふふ、なんでもー」
私はとても楽しそうにしていたと思う。
そして後ろにいるお義母さんにもお礼を言う
「お義母さん!今日はありがとうございました!あかりお姉ちゃん達とのデート楽しんでくるね!」
「うん!ちゃんとあかり達にアピールするのよ!」
「ちょっとお母さん!あまりさくらに変な事教えないでよー!」
明後日が楽しみです!
服のことはよくわかりません!なので調べながらになってます。
難しいなー書いててこれほど悩む事も無かったけど服はやっぱり難しいです!
それでは次回更新もお楽しみにー!




