第三十四話 双六
6月に入って梅雨本番って雰囲気ですね、
体調管理に充分気をつけてください!
それでは本編をどうぞ!
まず、サイコロを用意して駒を3つ用意する。
「ねぇ?さくら、」
「何お姉ちゃん?」
「これ、長過ぎじゃない?」
始める前に少し違和感がある。
長いのだ、とてつもなく…軽く300マスはあるのでは?と思うほどに…
「うん!頑張ったもん!」
「あはは…」
「あかり、せっかくさくらちゃんが作ってくれたんだから楽しみましょう!」
「うん、そうだね!じゃあ誰から行く?」
「ジャンケンでいいんじゃない?」
「うん!ジャンケンしよー!」
という事でジャンケンの結果
順番はくみ→さくら→私となった。
まず、くみがサイコロを振る。
「2だね」
駒を二つ進める
振り出しに戻ると書いてある…
(まぁ序盤だし…大丈夫大丈夫…)
くみはそんな事を思っていた。
次にさくら
「4だ!」
駒を4つ進める
何もなし
次に私がサイコロを振る
「1かー」
駒を動かす必要はなかった…
振り出しに戻ると書いてあったからだ…
「えっ?ちょっと待ってもしかしてこれ4以上出さないと進めないの?」
3つ目のマスにも振り出しに戻ると書いてある…
初っ端から鬼畜仕様となっていた。
そこからがまた凄かった…
さくらが、
「えー、3回休みー!」
くみは
「ぎゃー10マス戻るー!」
私は、
「前の人が5を出すまで休みー!なにこれー⁉︎」
と発狂する始末…
そうして1時間やってようやく終わりを迎える。
「なにこれ…?」
そこに書かれているマスは凄かった…
1マス戻る、次のマスは2マス戻る、次は3マス戻る
4つ目のマスには4マス戻る、5マス目には振り出しに戻る、そして6マス目が上がりとなっている…
「さ、さくら…これは鬼畜過ぎない?」
「うん。これは少しやり過ぎたかも…」
さくらも後悔していた。
そしてここでサイコロを振るのはさくらだ。
「じゃあ行くよ…」
出た数字は4…
さくらクリアならず。
次にくみ、くみは私たちのいるマスの一つ後ろにいる。つまり6を出したら振り出しになる。
「い、いくよ…」
サイコロを振る出た数字は…4!
「よ、良かったー」
くみの安堵の声を漏らした。
そして私の番…
こういう時は度胸と思いサイコロを振る。
出た数字は…3
「こ、怖いわね…」
まだこのゲームは終わらない様だ。
そしてさくらへとまた廻る…
このゲームに終わりはくるのか…
私たちはサイコロを振り続けた…
そして、私の番…
サイコロを振る!
出た数字は…5…
…………
しばしの沈黙…
「ぬあーーーーーーー!」
私は発狂した。ゲームでここまで発狂したのは初めてである。大会の試合でも負けてもこんな事はなかった。
「1時間10分の私の苦労はなんだったんだー」
などと発狂している私をみてさくらが怯えていた…くみが見ちゃダメよって言ってるのが聞こえた。
そして、さくらがサイコロを振る
出た数字は…6!
「やったー!ようやく上がれたよ!」
さくらは嬉しさのあまり泣いていた。
ようやく解放されたプレッシャーからなのだろう。満面の笑みである。
そしてくみの番である
「5がでろー!5がでろー!」
私は暗示をかけ続ける
出た数字は4。
つまらないな…
そして私の番は3である
またこの鬼畜から始まるのだ。
そしてくみの番である。
それを少し繰り返した所で
くみが6を出して私の負けが決まった。
私は中盤にいて10回休みの間に決まったのだった…
双六を今回題材にしましたが、これからもこんな遊びを話に取り入れていきますのでお楽しみにー
それではここまで読んで頂きありがとうございました!
次回更新もお楽しみに!




