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第三十二話 初日

少し長いですが

読んで頂けると幸いです!


それでは本編をお楽しみください!

ゴールデンウィーク初日。

私たちは汗だくで練習していた。


練習1日目午前中のメニュー


校庭20周からはじまり


外周へ


戻って来て休憩10分


その後縄跳び5分3セット


その後各自筋トレというメニューだ…


「こ、殺す気か!」

私は思わず叫んだ!


「おっ!あかりはまだ元気だねー後一回外周行っとく?」

(鬼畜だ鬼畜がおる!)

主将がここまで鬼畜とは思わなかった…


「まぁでも、あかりは凄いよ、私たちが一年生の時よりハードル上げてるのに付いてくるんだもん!驚かされるねー」


「あはは…」

私は力なく笑う事しか出来なかった。

流石に二、三年は体力が凄い。もう自主トレでタイヤ引きをしている。


私もジャンプ力を上げる為にスクワットを開始する。決めた回数までやると次は腹筋と背筋を鍛える。

そして仕上げに校庭を5周走る。


戻るとみんな座り込んでいた。初日でこれは大丈夫なのか?


「はーい、おつかれ!昼休憩入るよ1時半までね!昼飯しっかり食べてね、昼からは体育館で練習よ!」


昼間の体育館は地獄だった。空気が循環しないので、熱が籠る。


そんな中で練習をするのだ、倒れてもおかしくない。


午後からの練習メニューは 


パス練習


レシーブ練習


休憩10分


スパイク練習


サーブ練習


そしてここからが本当の地獄だった…


パスはくみと組んでやっていたが、くみはもう限界みたいだった。

案の定レシーブ練習中に倒れて保健室へ

次に愛原さんが倒れた。


一年生は私だけとなる。


次に2年生の先輩達が倒れていき


結局スパイク練習に残ったのは私と松本先輩そして3年生だけである。


「うーん、流石にこれはやり過ぎたな…」


主将がポツリと呟き、練習を止める


「今日はここまでにするよ!気分悪い人いる?」


みんな顔は真っ赤だが、大丈夫の様だ。


「今回は少しやり過ぎた、今日はゆっくり休んでくれ、監督とも話して明日からの予定を組む。倒れた子たちで一緒に帰れる者は付き合ってくれると助かるが無理はするな!以上!解散!」


主将の一言で今日の練習が終わる。私はくみの元は行くために保健室へと向かっている。

「おーい!」

後ろから松本先輩が来てた。

「お疲れ様です!」

「はいよ、お疲れ!」


挨拶をして再び保健室へと向かう。

「あかりはくみちゃんの迎え?」

「ええ。まぁ?松本先輩は愛原さんの?」

「うん、まぁ今日のは流石にやりすぎだったね、まぁ理由は知ってるけど…」

「まぁ、私も察してます…」

松本先輩は知っているらしい

私は思ってた事を言う。


「練習試合ですよね。」

「やっぱりわかってたか、この間の惨敗は正直大会前では頂けない数字だったからね」


「そうですね、試合を見た感じポテンシャルが違いましたね。」

「そう、仕方ない事だけど、周りの学校の練習量の方が遥かに上…これは認めなくちゃいけない。それでも、やっぱり練習の成果は上げたいのよ!それで、この前の練習試合の後、2,3年生でだけでミーティングしたの。そこで分析した結果、誰が一番得点力があったと思う?」


「えっ?普通に考えてエースの寺島先輩じゃないんですか?」


「ええ、でもそうじゃないの。先輩は20試合中18試合に出てたから多くなる。だけど試合平均を5試合にして最も点数を取った5試合の平均値で出した時に一番得点力があったのはあかりなんだよ!」


「えっ?」


「監督とキャプテンは一年生は初めから5試合ずつ出す予定にしてたの。そして、他の人たちは最もポイントを取った試合を5試合選んで平均値を出してたの。もちろんリベロは外してね、その結果寺島先輩が12.5に対してあかりは13.2だったの!」


「えっ?でも私スパイクそこまで打ってないですし、サーブミスも多かったですよ!」


「そう、サーブよ!」


「えっ?」


「あかりはサーブミスが多かったけど、あかりの出た3試合目はどうだった?相手の守備の要のリベロからもサービスエースを取っていたでしょ?あの試合は威力もコントロールもしっかりしていた、それが武器になったの!その結果あかりは気づいてないと思うけど、6連続サービスエースを2回決めてるの!ちなみにその試合、あかりの得点は15点。スパイクも含めてね、異常と言えたわ…」


「そんな事が…」

私も自分の異常な事に驚いた。そこまで決めていたなんて思っても見なかったからだ…どちらかと言うとミスしてるイメージが強かったのだ。


「それで、私たち上級生がこのままでいいわけないからハードな練習になってる訳よ!まぁでも、3年生もたぶんヘトヘトだと思うよ。私とあかりの手前意地張ってたと思う。」


「松本先輩も凄いですね、あれだけ練習してまだ余力ありそうですもん。」


「そりゃーね、ふわを守らないといけないからね!それなりに鍛えてるよ!」


「あーそう言う事ですね、納得です!」


「まぁだけど、今日のは流石にやり過ぎたみたいだし、明日は少し楽になるかもね、」


「あはは…」

(そうなってもらわねば困るこのままだと5月6日が筋肉痛でさくら達と遊べなくなる!)


そんな事を思いつつくみたちを迎えに行くのであった。


保健室ではくみも愛原さんも起きていた。


「あっ!お疲れ様です!」

くみが松本先輩を見て挨拶をする。

「うん、お疲れ!体調どぉ?」

「はい。なんとか…」

「くみちゃんはあかりに送ってもらうんでしょ?」

「はい、それより…」

くみは隣にいる愛原さんを見ている…

そこには凶々しい目つきで松本先輩を見ている愛原さんがいた、

「ふわー、そんな顔しないの!ちゃんと心配してるよ…」

「フンッ!どうだか!」

「ありゃりゃー不機嫌になっちゃったー」

松本先輩は愛原さんの方は歩いていき、愛原さんの唇に唇を重ねた。


「なっ!」

「これで許してくれるかな?」

「ひ、ひ、人前でするなー!」

顔を真っ赤にしてる愛原さんとどこまでも涼しい顔で流す松本先輩。この二人も仲が良い様だ


「そ、それじゃあ私たちも帰りますね。」

私は邪魔になる前に退散しようとしたが、くみに止められる。


「あかり、待って!」

「えっ?」

次の瞬間くみは私の唇に自分の唇を重ねて来た!


「なっなんで?」

「あそこまで見せられて黙っていられなかったの!」

変に負けず嫌いな所があるくみである。

「あれ?確かあかりにはさくらちゃんがいるのでは?もしかして浮気?」

松本先輩が疑いの目で見てくる。

「ち、違います。」

私は弁明してるとくみが続きを言ってくれた。


「私たちは3人で付き合ってるんです。あかりはさくらちゃんも私も好きなのですが、さくらちゃんも同様にあかりと私の事が好きなのです。勿論私も言うまでもなく。バランスよく保てているのでこのままという事になったんです。」


「す、凄い関係だね…」

「ええ、常人には出来ないわ…」

二人とも顔を引き攣らせている。


「今はそれで幸せなので私達は変える気はないです!」

くみが胸を張って言う。

(くみも偶に怖くなるな…)

私はそう思うのでした。



くみちゃんを最近あかりやさくらに対してグイグイくる様にしてみました。

あかりをいじるのにはさくらの次に扱いやすいですし、今後はさくらもいじっていける様にしてみたいですね!


ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回更新も楽しみに!


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