第二百四十七話 風邪再び
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
次の日、私は疲れからか高熱を出して寝込んでいた。
「夏依頼だね。さくらが風邪引くの。」
「でも、インフルエンザじゃなくて良かったわよ。」
今はお姉ちゃんとお義母さんが看病してくれていた。
「ゴホッゴホッ……ごめんなさいお姉ちゃん……今日デートだったのに……」
「良いから寝て、早く治しなさい。」
「はーい……」
声がガラガラで声を出すのも億劫になりそうだったので寝むる事にしました。
さくらが寝たのを確認して母さんは仕事へと出掛ける。今日で仕事納めの様である。
「あかり、さくらちゃん任せていいかしら?」
「いいわよ。私は風邪引かないからね。」
「そうね、なんとかは風邪引かないものね。」
「うるさいわね。早く仕事行きなよ!」
「はいはい。りんごすりおろしておくから起きたらさくらちゃんに食べさせてあげて。」
「分かったから。行ってらっしゃい。」
そこまで行って母さんはようやく仕事に行った。
「それにしても……」
私はさくらの頭を撫でる。
「半年前とは見違えるくらい成長したなー……」
ここに来た時は色白で痩せてた子が今では身長も高くなって体重も標準まで戻った。とても良い事だ。
「さくらも寝てる事だし、私も少し勉強しとこう……」
私は机に向かって教科書とノートを広げた。
(数学は今回のテスト難しかったんだよなー……さくらが居なかったらまず50点は取れなかった……)
そうして机に向かってみたものの一向にペンは動かない。
(やばい……わかんない……)
「わ、わかんない物はわかんないだし、わかるやつをやろう……」
私はそんな言い訳をして別の教科書とノートを取り出した。
「現代文かー……教科書読んでおこう。」
この後は勉強という名の読書となりました……
1時間くらい教科書の物語を読んでいると、さくらが目を覚ました。
「あれ、起こしちゃった?」
「ううん、トイレ……」
まだふらついていたので私も付いて行く事にした。
「大丈夫だよ……ゴホッゴホッ……」
「はいはい、こういう日はお姉ちゃんに甘えなさい。」
私はさくらの手をしっかり握って下まで降りて行く。さくらがトイレに入るのを確認して私は冷蔵庫に入っていたすりおろしてあるりんごとスプーンを取りに行く。戻る頃にはさくらもトイレから戻って来ていたので一緒に部屋へと戻った。
「はい、すりおろしたりんごね。朝から何も食べてないでしょ?少しはお腹に入れておきなさい。」
「はーい……」
さくらはすりおろしてあるりんごを一口食べた。少し元気が出たのか、残りも食べてしまった。
「ごちそうさまでした。」
「はいどうも。少しは楽になった?」
「うん……でももう少し寝てる……」
そう言うとさくらは再び眠ってしまった。なので私はさくらが眠るのを確認した後、再び教科書を読み始めるのであった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!