第二百四十四話 さくらファッションショー
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!
それでは本編をどうぞ!
「まぁ、あなたがさくらちゃん!想像通り可愛い子ね!」
私はいきなりれんちゃんのお母さんに顔を揉みくちゃにされた。
「ちょっとお母さん、さくらが嫌がってるでしょー。」
「あら、ごめんなさい。さぁ、こっちこっち!」
私は1人だけ別室に連れて行かれた。
(あー、この後どうなるか分かっちゃったなー……)
そうこの後私は着せ替え人形になるのだった……
「水玉のワンピースだー。さくらちゃんには幼すぎるかも。」
「色は合ってるよね。水色と白だから。」
「私は似合ってると思うけどなー」
「みんな楽しんでるよね……?」
「「「もちろん!」」」
「さぁ、次よ!」
私は再び別室に連れて行かれるのであった。
そこからまたいろいろ服を着せ替えられた。
「なかなか良い服がないわね。」
「私はさっきの白いブラウスと赤のスカートは良かったと思うけどね。」
「私は最初の水玉のワンピースが良かったかなー。」
「あのー……なんでそんなに真剣に悩んでるの?」
「だってさくらちゃん可愛いんだもん!可愛い子には服を着せたくなるでしょー?」
でしょー?って言われても私には分からない世界だ。えりちゃんやれんちゃんやさゆりんだって私から見れば美少女だ。なのになんで私なのだろう?としか思えないのだった。
それからまた何着か着てみたけど、やっぱりしっくりくる物はありませんでした。
「さくらちゃんは何でも似合うけど、当の本人が気に入らないとねー……」
「さくらちゃんはなかなか手強いわ。」
「ちょっと2人とも私をラスボスみたいに言わないでよ!」
結局40分近く私は着せ替え人形になっていたのだった。
「じゃあビンゴゲームしましょう!ビンゴカードもある事だし。」
さゆりんの言葉に私たちもやるーっと声を出すのであった。数字はれんちゃんのお母さんが言っていく様だ。
「じゃあ初めの数字いくわよ。36」
「あっ、あった!」
「うーん……ないわ。」
「私もない。」
「私もー……」
一つ目は私以外ハズレの様だった。正直お菓子を持ってきておいて自分テイクアウトしたくはないからハズレる事を祈るのであった。
そこから二つ目三つ目と数字を言われて五つ目の数字を読み上げた時点でリーチの人は居なかった。れんちゃんが三つ空いていたけどリーチにはなっていなかった。
更に進めて10個目の数字を言われた頃ようやくリーチが出た。
「リーチになったよ!」
「おっ、さゆりんリーチだー」
「私まだ2つしか空いてないのに……」
「えりちゃん頑張って!」
私は持ってきた側なので応援に回りつつ楽しむのであった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみに!