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第二十四話 退院日 後編

後編遅くなりました!


楽しみにしてた方々申し訳ありません!

それでは本編をお楽しみください!

ひとしきり抱きしめた後、みんなが入ってくる。


「「「「「さくらちゃん退院おめでとう!」」」」」


みんなから言われて嬉しそうなさくら。この笑顔の為ならなんでも出来そうな気がする!


そんなこんなで退院後の通院と病室の整理などを終える。

その間にくみは自分のお母さんの元は行く。くみのお母さんももうすぐ退院らしい。


そうして片付けが終わったので私たちは家へと帰る。くみも戻ってきたので、母さんの車で帰る。


警官の二人は病院で別れた。まだ、職務中らしいので仕方ない。私たちが見えなくなるまで手を振っていてくれた。


家へと到着し荷物の整理をする。

だが、ほとんど私の部屋に収納する。

部屋は少し狭くなるが、これくらいは許容範囲だ


そして、片付けをある程度済ませると私は再び着替える…


髪は母さんに結んでもらう。三つ編みのツインテール…私じゃない…


そして母さんは私の髪をセットしたら料理している父さんの所に戻る。


私はというと、さくらにバレるわけにはいかないので、隠れている。


そして少しの時間が流れて、時刻は午後18時半

居間に揃ってる中に私はメイド服で三つ編み姿でさくらの前に現れる。


「さ、さくらお嬢様…如何でしょうか?」

顔が熱くなる。恥ずかしい!さくらの顔をまともに見れない…


「お姉ちゃん…す、凄い!可愛い!私だけのメイドさんなの?」

さくらのテンションが上がって凄い。

「きょ、今日だけだよ!」

私が今日だけだ、と伝えると


「たまにして欲しいなー」

さくらがいたずらっぽく呟く。


「いやいや、うーん…さくらの次の誕生日にしてあげる…かな?」

私が曖昧な返事をすると


「ほんとー!やったー!」

さくらのテンションがこれ以上おかしくなる前に先に進める。


返事は曖昧のままで…


そして退院祝いの乾杯をする。

「「「「さくらちゃん退院おめでとう!」」」」


「あ、ありがとうございます!」

さくらは目一杯の元気な声でお礼を言う。


そこから飲み食いが始まる。

私はさくらにあーんしたりしながら食事をしていく。


するとインターホンがなった。

「誰だろう?」

私は玄関へと向かう…そしてこの時は忘れていた。自分の格好を…


「はーい!」

「こんばんは!」

そこにはバレー部のメンバーが来ていた…

「えっ?」

「「「「えっ?」」」」

バレー部の主将と副主将に松本先輩と愛原さんがいた。


「あかり…そんな趣味が…」


「ち、違いますよ!これはその…」

私があたふたしていると後ろからさくらが来る。


「お姉ちゃんどうしたの?」


「あーその子がさくらちゃんか!」

先輩達が後ろのさくらに気づく。


さくらはとてとてと歩いて私の背中にくっつく。

「あかりお姉ちゃんこのお姉ちゃん達は?」


「私の部活の先輩達だよ!あかりの事心配してくれてたんだよー」

私はさくらの質問に答える。


「初めましてさくらちゃん!私は一応部活の先輩でキャプテンをやってます。福沢みきです。」


「同じく、副キャプテンをやってる明石れんです。」


「2年生で先輩の松本あかりです!よろしく!」


「1年生であかりさんにはいつも助けて貰ってます。愛原ふわです。」


4人が挨拶してからさくらも挨拶する。


「雪のさくらです!11歳です!あかりお姉ちゃんのお嫁さんです!宜しくお願いします!」

最後にとんでもない事を言った!


「ほうほう、そうかそうか!」

めっちゃ顔がニヤニヤしてる!

主将のこの顔は後でまた根掘り葉掘りしてくるな…


「ただ、あかりはこう見えてたらしな処があるからしっかり捕まえておきなよ!」


「先輩!何を教えてるんですか!」

松本先輩がとんでもない事を言うので思わずツッコミをいれる。


「お姉ちゃん、たらしって?」

「うん、さくらはまだ知らなくて良いんだよ」

私はさくらを誤魔化す。

「立ち話もなんですから上がって行きませんか?」

私がそう言うと、

「いや、もう帰るよ。みんなそれぞれ予定もあるからね!明日は練習来てね!」


「はい!ありがとうございました!」

私は深々と頭を下げる。

「今度の練習試合さくらちゃん連れてくるんでしょ?みっともない姿見せない為にもしっかり練習するよ!じゃあ、さくらちゃん!日曜日にね!」

そう言うと、先輩達は帰っていった。


それからも飲み食いが続いて。ある程度の区切りをみてくみも帰った。


「じゃあさくらちゃん!また明日ね!」

「うん!また明日ね!」

(あれ?おかしいぞ?明日からはもう病院に行かないから会う事は次の日曜日くらいじゃない?)

「明日は流石に会えないんじゃ…」

私の疑問にさくらが答える。

「えっ?明日も会えるよ!だって会いに来てくれるもんね!」

さくらの答えにくみも続ける。

「うん、だって近いし、逢いにくるのなんて簡単じゃん!」

(まぁー、そうだけど…)


私はなんとか納得するけれど…


そしてくみは私に耳打ちする。

「お礼は明日貰うね!」


私は顔が赤くなる。

さくらは何を言われたのか分からず頭にはてなを浮かべている。


そうしてくみは帰って行った。


そうして、家には私たち家族が残った。

「後片付けはやるからさくらちゃんとお風呂に入ってきなさい。」

母さんに言われて二人でお風呂に入る。


「さくら、お風呂入ろうか?」

私の声に反応して寄ってくる。

「じゃあ入ってくるね!」


お風呂場へ行き服を脱いでいく。

さくらと初めて二人で入る…

凄く恥ずかしい。


「お姉ちゃん!早く入ろう!風邪ひいちゃうよ!」

さくらに催促されてお風呂に入る。


お風呂場は普通に狭い。なので先にさくらの身体を洗って湯船に浸からせる。

するとさくらがいきなり私の後ろに立つ。


「お姉ちゃんの背中洗ってあげる!」

「えっ?いいよ⁉︎風邪ひいてから早く湯船に浸かって!」

私の拒否にもさくらは引かない

「ダメ!今まで洗ってくれたから今日は洗うの!」


仕方ないので洗ってもらう事にした。

「お姉ちゃん肌綺麗だね!痒い処ない?」

「綺麗なのはさくらの方だよー痒い処はないよ」


「お姉ちゃん!ありがとうね!」


「えっ?」

「あの時助けてくれて、私嬉しかった…本当は確証はなかったし、貴方が私の事を好きなのかもわからなかった…それでも貴方は私を見つけてくれた。ありがとうございます!あかり!」


後ろから抱きしめられる。

私はさくらの頭を撫でる。

「当たり前です。貴方が何度転生しようと必ず見つけましょう!それが私の役目ですからね。」


正直。身体が冷えたので一緒に入る


私が先に入りそのあとさくらが入る。

さくらは私のお腹に座る形だ。肩まで浸かって温まる。

そうしてお風呂から上がって身体を拭いて服を着る。そしてさくらの髪を乾かしてから自分の髪を乾かす。


そうして居間に行くと両親二人がお酒を呑んでいた。


「あ、戻ってきたね、じゃあ次はあなた入って来て!」

そう言うと父さんがお風呂へ行く。


私たちはしばらく居間でのんびりしていた。

そうして父さんもお風呂から戻ってきたので、次に母さんがお風呂へ行く。


さくらはテレビを見ているのでもう少し起きていられる。

私は明日の準備をしたり、ストレッチをしたりして明日へと備える。


そして22時を少し過ぎた頃。さくらがうとうとしだしたので、部屋へと戻る。


「じゃあそろそろさくら寝かせるね。おやすみなさい。」

私は居間にいる二人に言ってさくらをお姫様抱っこをして部屋へと戻る。


ベッドにさくらを寝かせて、私は布団を敷こうとしていたらさくらが急に口を開く


「今日は一緒に寝て…」

「えっ?」

どこか寂しそうな顔をしているさくらが心配となり一緒にベッドで寝る。


「うん、今日は一緒に寝よ。だから安心して寝なさい。」


「うん、ありがとう…」

再び寝息を立てて眠る。

私はさくらの頭を撫でてあげる

これからまだまだやりたい事があるが、まずはさくらの心を治さないといけない。

でも、大丈夫だろう。

みんながいるのだから

私一人ではないのだから、きっと大丈夫だ!

私は心の中でそう思うのだった。


「おやすみなさい、さくら。良い夢を」

そして私も眠りに付く。


今日は良い一日に出来たのだろうか?

それは明日さくらに聞こう。

もうこれからはずっと一緒なのだから!


「ずっと一緒に居てね…」

さくらの声がした…

「うん、もちろん…」

その声に反応する私


明日も楽しみだ。

次でこの章は終わりです。

次の章はさくら中心になると思います。

勿論あかりもくみも出ますよ!


それではここまで読んで頂きありがとうございました!

次回もお楽しみに!

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