第二百三十九話 人生ゲーム 中盤戦1
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ
現在人生ゲーム中盤戦……私はかなり優勢でだった。
現在順位
1位 さくら 40万8000円
2位 さゆりん 38万9000円
3位 れん 25万6600円
ビリ えり 17万 1000円
えりちゃんだけまだ高校生で他3人は大学生になっていた。れんちゃんもバイトを始められる様になったので毎ターン1万円が大学卒業まで貰える様になっていた。
「じゃあ次はえりちゃんだね。」
「早く高校卒業したい……」
「7以上出せば卒業出来るよ。ファイト!」
えりちゃんはルーレットを回した。出た数字は8。
「やった!卒業だ!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「良かったね!」
そして、私たちは1万円をえりちゃんに渡した。何故かこのゲームは高校から大学に進学した時は無条件で他プレイヤーから貰える仕組みらしい。なんでだろう?
「じゃあ次は私ね。」
そう言うとさゆりんはルーレットを回した。出た数字は4。
「えーっと4だからここね……げっ!」
さゆりんの顔が真っ青になるのを見たので代わりにれんちゃんが読んでくれた。
「なになに……バイク事故により3回休み。そして保険に入っていない場合20万円の医療費……」
「さゆりんが一気に最下位に落ちた!」
さゆりんの顔がめちゃくちゃ引き攣っていた。流石に不憫すぎる……ここで保険のありがたみを再度認識するのでした。
「次は私か……」
私はルーレットを回した。出た数字は5。私はマスを5歩進めて読んでみた。
「なになに、オレオレ詐欺に遭い全額盗まれる……」
読んでて一瞬冷や汗をかいた。まだゲームだからいいが実際に遭ったらと思うとゾッとしてしまった。という事で私は所持金が0となりました。
「さくらはショックの色がないわね。焦らないの?」
「少し焦ってるけど、まだバイトもしてるから直ぐに1万円は入るからそこまで焦る必要ないよ。」
「さくらちゃん大人ー……さゆりんなんて放心状態だよ。」
(まぁ、3ターンあるのでその間に回復してもらおう。)
という事で、れんちゃんがルーレットを回します。出た数字は6。
「よし、6だ!えーっと6は……あっ、やった!」
「えっ?なになに……有名会社の御曹司と結婚、他のプレイヤーからは10万円のご祝儀が貰える。資産は6000万になる。」
「すごーい。えりちゃん億万長者だ!」
「何感心してるのよ、さくらちゃん!さくらちゃんは9万円の借金になったんだよ!」
「うん、そうだね。なんとかしないとね。」
「軽いよ!借金だよ!うわぁー自分のことじゃないのに焦っちゃうよ!」
私の隣でえりちゃんが1人であたふたしていたのが面白かったけど、あんまり心配させてもと思い安心させることにしました。
「大丈夫だよ。本番は大学卒業後からだから!」
「さくらちゃん……」
「それより、次はえりちゃんだよ。」
「う、うん……」
そう言ってえりちゃんにルーレットを回させた。出た目は5。
「5だからここね。なになに、アイドル事務所にスカウトされて有名に!年俸3000万で契約!」
「うわー、格差が広がっていくね。」
「どこまでも平和だねさくらは。さぁ、次は桜の番だよ。」
れんちゃんに言われてルーレットを回した。出た目は5。
「ええっと、一般企業に就職内定年収300万で契約。月に23万プラスボーナスだ。」
億万長者への道はまだまだかかりそうです。
1位れん 約6000万円
2位えり 約3000万円
3位さゆりん 17万円
ビリさくら ー9万円
ここまで読んで頂きありがとうございました。
ようやく中盤戦です。
もう少しお付き合いください。
それでは次回更新もお楽しみに!メリークリスマス!




