第二百三十七話 人生ゲーム 序盤1
お待たせしました。
それでは本編をどうぞ!
「「「「ジャンケン……ポン!」」」」
という事でジャンケンで順番を決めた。順番はえりちゃん、さゆりん、私、れんちゃんになった。
「それじゃあ行くよ!」
そう言ってえりちゃんはルーレットを回した。出た目は6だ。
「おっ、えりは幸先いいね。」
「うん。5以上だもんね。」
「えーとっ……1,2,3,4,5,6……止まったマスは……風邪により一回休みと医療費3000円徴収……」
「幸先悪いわね……」
「まぁ、まだ始まったばかりだしね……」
「リアルだね……」
暗い顔をするえりちゃんに対して苦笑いする私たちだった。
「次は私ね。」
そう言うとさゆりんはルーレットを回した。出た目は3だ。
「えーっと3だからここね。なになに……ギャンブルチャレンジ……ルーレットを回して偶数なら5万円プレゼント!奇数の場合罰金5万円……」
「さゆりんいきなりハードだね。」
「あはは……」
私とれんちゃんはさゆりんを前に苦笑いするのだった。
「い、いくよ……」
4人ででルーレットの行方を見守る。出た目は……2だった。
「やった!」
自分ではないとはいえ、凄い緊張するルーレットだった。
「次は私か……」
私はおもむろにルーレットを回した。出た目は2だった。
「あれ?さくらにしては控えめだね。」
「うん、いつもならトントン拍子で上がるのにね。」
「なんか嵐の前の静けさみたい……」
散々な言われようでした。
「えーっと、2は……宝くじが当たった10万円プレゼント!」
「あっ、やっぱりさくらちゃんだ!」
「うんうん、さくららしい!」
「いつも通りね。」
ほんと散々な言われようです……
「じゃあ、私が最後ね。」
れんちゃんがルーレットを回した。出た目は9!
「おおー!凄い!」
「進行はトップだね。」
「いいなー。」
「えーっと……9だからここね……卒園式に出席みんなからお祝い金一万円もらえる。」
「や、やられた……」
「おお、そんな事も出来るんだ!」
「ちょっと待って、私まだ減らされる事しか出てないんだけど!」
「まぁ、まぁ、まだ1ターン目だから。」
「そうそう。ここから増えるよ。」
「うわー、現状トップ2が余裕の表情してるよー!」
「負けられないわね。」
1位 さくら 19万円
2位 さゆり 14万円
3位 れん 13万円
ビリ えり 8万7000円
まだ始まったばかりだが、すでに暗雲立ち込めているのだった。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回更新もお楽しみ!