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第二百三十二話 手を繋ぐ

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「この機械はこの前なかったからこれにしたよ。」

「よく覚えてるわね。私なんて全然覚えてないよ。」

「それはあかりがあまり興味ないからでしょ。」


 痛いところを突かれて私は少し怯んだ。中に入って私とくみの間にさくらを入れる。さくらは私たちより身長低いので私たちがさくらに合わせた。


「なんか、凄いね。」

「さくらにしては語彙力ないね。」

「仕方ないわよ。さくらちゃん初めてなんでしょー?私たちも初めては緊張したし。」


 まぁ、確かに私たちが初めて撮りにきた時は酷かった気がする……


「それで、フレーム何にする?」

「うーん……どれも迷うなー。さくらは何がいい?」

「うーん……任せる!」

「という事で、くみ!任せた!」

「結局丸投げなのね!じゃあこれとこれで!」


 くみがテキパキと設定していく。


「じゃあ撮るよ!」

「えっ、えっ?」

「はいはい、さくら、カメラは前だから。」

「えっ?ま、前?」

「「はい、チーズ!」」

「ちょっ!」


パシャ!


「「あはは!」」

「もー、2人とももう少し説明してよー!」


 さくらはぷくーっと頬を膨らませていた。


「ごめんごめん、じゃあもう一枚ね。」

「ほら、前向いて笑顔笑顔!」


 ふくれっつらのさくらを前に向かせて笑顔笑顔と言いながら頬を揉んであげる。


パシャ!


「ほら、よく撮れたよー」

「私の顔もみくちゃにされてるんだけどー……」

「まぁ、初めてという事で……」

「次はどれで撮る?」

「「まだやるの⁉︎」」


 私とさくらはくみにツッコミを入れるのであった。

 その後は数枚プリクラを撮った後、少し早いけど夕ご飯をくみと食べた。

 そして午後5時……


「ほら、イルミネーションが光るよ!」

「綺麗だねー」


 私の右隣にはくみがそして、左隣には桜が手を繋いでいた。よって今私の両手は完全に塞がれています。その2人は今イルミネーションを見て楽しんでいた。


「まさか、3人で見れるなんてねー。」

「本当ねー。」

「ねぇ2人とも私の手を離してくれませんかねー?」

「「嫌だ!寒いもん!」」


 2人ともそこまで手が冷たい訳でもないのに私にくっついたままである。むしろ熱い……


「もぉー全然集中出来ないよ。離してー」

「いやー!」

「私もー、人肌恋しいんだよー」


 結局このままイルミネーションを見終わるのだった。

 そして、飽きるまで見終わった後、くみを新幹線乗り場まで見送りに行く。


「くみお姉ちゃんは次いつ来るの?」

「うーん……そうね。冬休みは無理だからさくらちゃんの卒業式かな?」

「ええー、バレンタインは?」

「大丈夫、チョコレート作って送るから食べてね。」

「えー、手渡しが良い!」

「さくら、無理言わないの。こっちに来るのにもお金がかかってるんだからね。」

「……はーい……」


 しょんぼりしてるさくらの頭を私とくみは撫でてあげる。


「大丈夫、またすぐ会えるからね。」

「そうそう、電話でも話せるからね。」

「うん……待ってる!」


 話終わると丁度新幹線がやってきてくみは乗り込んだ。

「じゃあまたね。」

「またねー」

「うん。帰ったら電話するね。」

「うん、気をつけてね。」


 そうして新幹線の扉が閉まり出発した。私とさくらは新幹線が見えなくなるまで見送るのだった。

この時期のイルミネーションはやっぱりいいですよね。冬ならではで、目移りしてしまいます。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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