表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
227/250

第二百二十七話 くみとさくらのデート

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

 私とくみお姉ちゃんはあかりお姉ちゃんを見送った後、のんびりと出かけた。街はもうクリスマスムード一色だ。


「さくらちゃん寒くない?」

「うん、今日はニット帽も被ってるから大丈夫だよ。くみお姉ちゃんこそ寒くない?」

「大丈夫よ。結構着込んでるからね。」


 私たちは何気ない話をしながらバスと電車を乗り継いで到着する。


「ここって大学だよね?」

「うん、明日はここで試験が行われるんだよ。」

「すごーい!小学校なんかより全然広ーい!」

「さくらちゃん、珍しいのはわかるけど迷子になっちゃうよ!」


 私はくみお姉ちゃんと手を繋いで歩く事にする。確かにここで迷子になっちゃったら洒落にならないからだ。


「えーっと、3号館の4階っとー……」


 くみお姉ちゃんが試験会場の建物を探していたので私も一緒に探してみる。


「あ、ここじゃない?」

「ん?……あっ、ほんとね!じゃあ中に入ろうか。」


 当たり前だけどみんな私より年上だ。身長も私なんかよりずっと上で心細くなった。でも、くみお姉ちゃんが私の手をしっかり握っていてくれたから私は安心して付いて行くことが出来たのだった。


「ふぅー人が多かったわね。」

「人混みに酔いそうだったよー……」


 今私たちは学校内のベンチで休憩していた。私が少し気分が悪くなっちゃったので日当たりの良い場所で休んでいた。


「ありがとね、さくらちゃん。お昼まで少し時間あるから近くの喫茶店で時間を潰そうか。」

「うん、ココア飲みたい!」

「よしきた!おんぶはしなくていい?」

「そこまで子供じゃないよ!来年は中学生だよ!」

「あはは。それもそうね。じゃあ行こうか!」


 私は再び手を引かれながら歩くのであった。

 店に入るとカランカランっと音がした。すると、店員さんが来て「いらっしゃいませ」と声をかけて席へと案内してくれた。


「ご注文が決まりましたらお知らせ下さい。」


 それだけ言うと店員さんは去って行った。お店の中は私たちだけだったので少し気楽だった。


「さくらちゃんはホットココアで良かったのよね?」

「うん、お昼はまた別でいいよ。」


 そうしてくみお姉ちゃんがホットココアとコーヒーを頼んだ。すると3分くらいでココアとコーヒーを店員さんが持ってきてくれた。


「ふぅー……あったかい……」

「ふふふ……美味しいわね。」

「うん、くみお姉ちゃんとデートするのは初めてだよね?」

「うーん、そうね、2人っきりでは初めてかもね。」

「明日がくみお姉ちゃん試験だから遊べないのが残念……」

「そうね。でも、こうして喫茶店でデート気分を味わえてるんだからこれでも幸せかも。」

「そうだね……帰ったら最後の復習をして明日を迎えないと。」

「大丈夫、くみお姉ちゃんならね。」

「そう……かな……?」

「うん!きっと大丈夫!」

「さくらちゃんに言われたら自信出てきちゃうな。よし、じゃあ帰って勉強しよう!」

「うん!帰ろう!」


 そうして、私たちは喫茶店を後にするのだった。


この2人のデートがようやく書けました。ただもう少しキラキラさせてやりたかったのでまた別の機会に描こうかなー。と考え中です。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ