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第二百二十六話 キューピット

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

 さくらが寝た後、私とくみは再び話の続きをした。


「くみは星野さんと浜辺のランニング毎日やってるの?」

「うん、めいったらあれから毎日迎えに来て連れて行かれてるよ。今回も付いて来るって言ってたけど流石に親から止められてたよ。」

「あはは……来たいって言ってたもんね。」

「まぁまたの機会という事で……」


 星野さんが少し可愛そうに思いつつ、私は次の話を始めた。


「くみは冬休みいつから?」

「20日からかな?まぁ補習があるから実際には27日からだね。」

「やっぱりそうかー……なんで、補習とかあるのかな?」

「あかり補習なの?」

「半ば強制だよ。やんなっちゃうよ。サボったら母さんに直通で半殺しになるからね。下手に嘘もつけないよ。」

「バレた後が怖いもんね……」


 くみも母さんの恐ろしさをあの事件で充分知っている為、私に同情してくれる。良き彼女だ。


「でね、折角なら年始にまたこっち来ない?」

「あー、それね。言うと思った。でも、今回はやめとくわ。旅費もバカにならないし、私がバイト始めたら来年は来れる様にするつもりよ。」

「くみの高校バイトOKなの?」

「ええ、もちろん。今時バイト禁止の高校の方が少ないわよ。」

「私としてはカルチャーショックなんだけど……」

「まぁ、あそこは結構格式高いからね……あかりも私も入れたのは奇跡だよ。」


 今更だが、私の行ってる高校は公立校だがレベルはかなり高めで格式も高い。何故そんな高校に入ったのか。それは中学でテストの5教科平均が80点を維持し過ぎた為だ、なので当時の担任が母さんにこの高校を勧めてきたのだ。勿論私は勉強は苦手だけど、中途半端を許さない母さんへの恐怖から必死に勉強した結果がこれである。


「正直さくらがいなかったら私は落ちこぼれまっしぐらだったかも……」

「そうかな?結局あかりの事だから必死に勉強して乗り越えてたと思うよ。」

「どうだろうね……でも、くみとは付き合えていなかったかもよ。」

「うん、私もたぶんあかりに告白出来なかったと思う……さくらちゃんが居たから私はあかりともさくらちゃんとも付き合えてるんだと思うな……」

「ある意味、さくらが恋のキューピッドだね。」

「天使という点では寝顔も天使だもんね。」


 私たちはさくらの顔を覗き込んで、すやすやと寝ているさくらの頭を撫でるのだった。


「くみは明日はどこか行くの?」

「うん、会場の下見には行くよ。なんで?」

「じゃあさくらを連れて行ってくれない?明日は家に誰もいないからさ。」

「いいけど、あかりはいいの?私とさくらちゃんが2人っきりでデートして?」

「いいわよ。偶には私抜きで話しなさい。たぶんさくらも私に不満があると思うわよ。」

「もって事は、あかりもさくらちゃんに不満があるのね?」

「まぁ、一緒に生活してれば愚痴の1つや2つあるわよ。」

「あかりとさくらちゃん程仲が良くても不満があるんなら世の中のカップルも不満だらけに見えるわね。」


 くみの言葉にクスクスと笑う私でした。


「それじゃあ、さくらの事よろしくね。」

「ええ、任されたわ。じゃあ報酬にキスして。」

「……全くもう!そこは無償で欲しかったわ。」


 私はくみの唇にそっと私のそれを押し付けた。くみの温もりが伝わってくる。


「ぷはー。じゃあ明日よろしくね。」

「ええ、任せて!さくらちゃんからも明日キスしてもらおっと!」

「あはは……キスはいいけどその先をやったらくみでも許さないからね……」


 私の殺気にくみは苦笑いして「そんな事しないよー」と笑うのであった。

今年もあと4週ですね。今年の目標は結局達成不可能そうです。皆さんは目標達成できそうですか?

来年は目標達成したいですね。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新もお楽しみに!

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