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第二百二十一話暴露

お待たせしました。


それでは本編をどうぞ!

「いてて……お姉ちゃんが先に仕掛けてきたのにー……」

「さくら、嘘をつく子はお仕置きされるんだよ。覚えておこうね。」

「お姉ちゃんだって嘘ついてたじゃん。」

「私は直ぐに謝りました!」

「お姉ちゃん大人気ないよ!」


 ぷくーっと頬を膨らませてるさくらは可愛いので偶にいじるのだ。もちろん本気で怒ってる訳ではない。さくらが本当に怒ったらかんしゃくを起こすからだ。そして、それが手に負えないのだ。


「まぁ、でもあそこは本当に有名な心霊スポットだから一人で行かない様にね。」

「はーい。ん?という事はお姉ちゃんはあの山で見たことあるの、その……お化けとかを?」

「えっ?ないわよ。ただネットや目撃者は多数いるって話よ。」

「なーんだ。じゃあいるかは分からないのね。」

「さくら……さっき鈴の音がするって言ってたでしょ?」

「……ごめんなさい……本当は知らないのそのこと……」

「えっ、さくら言ってたじゃん。真っ青な顔してさ!」


 私はムキになって少し怒鳴り口調で言ってしまう。


「いや、本当に知らないんだよ。というよりお姉ちゃん。山を降りるまで話しかけてこなかったじゃん。」

「えっ?じゃあもしかして……自転車を降りてないの?一度も……?」

「うん、後ろから声もしないし、時々振り返ってたけどお姉ちゃんの目が怖かったから黙って漕いでたんだよ。」

「えっ……じゃあ最後なんで鈴の音が聞こえてたなんて……?」

「ここから急いで逃げた方が良いと思ったからだよ。」

「あは……ははは……」

「お、お姉ちゃん大丈夫?」


 心配そうにしてるさくらを尻目に私は笑うことしか出来なかったのであった。



 私はとりあえず気分転換にシャワーを浴びていた。母さん達はまだ帰って来ないので先にシャワーを浴びる事にした。さくらはというと下着を取ってくるから先に入っててと言うので私が先に入って浴室を温めていた。


「お姉ちゃん、入るよー!」

「うん、おいでー。」


 普通にさくらなのにいまいち信用できない自分がいる。そしてその不安もさくらに伝わってるらしい。


「大丈夫だよ。ここにいるのは正真正銘雪乃さくらだから高木あかりが知ってるさくらだよ!」

「あはは……そんな事言わなくても分かってるわよ。」

「なんなら前世の騎士の時のお話をしましょうか?乗馬をしていて部下の前でカッコつけて手綱を離したら落馬したとか。」

「なっ、なんで知ってるのよ!」

「他にも上官にバレない様にお酒を隠して飲んでだとか。」

「だから、なんで知ってるのよ⁉︎」


 次々と暴露される前世の事……さくらなのは分かったけど、なんで隠してた事知ってんのよ!


「そりゃー、私の部屋からの抜け道にあなたが居たんですもの仕方ないわ。」

「んぐぐぐー……」


 まぁ、あの当時にバラされなくてよかったと思う私である。


「これで疑いは晴れたお姉ちゃん?」

「ええ、分かったわよ。さくらはさくらで私の姫さまって事がね。」

「違うでしょ⁉︎」

「えっ何が?」


 急に大声を出されてビクッとなった。


「今は妹で彼女でしょ!」


 そう言ってさくらは私の身体に抱きついてきた。


「そうだったね。可愛い可愛い、私のお姫様。じゃあ身体洗うから離れてね」

「うーん……もうちょっとだけ。」


 上目遣いでそう言われたら引き剥がせるはずないのでしばらくは抱き合っていたのだった。

という事で、少しホラー要素を込めました、実体験も含まれていたのですがね…


それではここまで読んて頂きありがとうございました。次回更新もお楽しみに!

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