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第二百二十話 帰り道

お待たせ致しました。


それでは本編をどうぞ!

 雨が少し降り始めたのでレインコートを着て自転車に乗った私たちである。


「雨が降ったり止んだりだね。」

「早く帰るよ。帰ったらお風呂入らないとね。」


 自転車を漕ぎながら話す私たちである。そして何故かさっきから車が1台も通らないのでなんか嫌な予感がした。


「さくら、さっきから車が通らないね。」

「えっ、雨が降ってくるから来ないだけでしょ?」

「でも、後ろからも来ないのはおかしくない?」

「お姉ちゃん、流石にもうすぐ冬だよ。怖い話はやめてよー」


 さくらは心底嫌そうな顔をしていた。まぁ、前に心霊体験してるから嫌に決まっている。


「はいはい、そんな嫌な顔しないの。今は私もいるから大丈夫よ。」

「そ、それもそうだよね……さっきから鈴の音が聞こえてるんだけど気のせいだよね?」

「さ、さくら……冗談だよね……」

「この顔を見て冗談に見えるの……?」


 さくらの顔から血の気が引いていた。もいう事はマジである。


「さくら、私が後ろにいるから大丈夫よ。真っ直ぐ行くのよ。」

「分かった。」


 それから山を降りるまでさくらの後ろを走ってさくらの護衛に回った。


「さくら、鈴の音は聞こえなくなった?」

「えっ?あ、うん、もう聞こえない。ありがとう。」


 さくらの顔に血の気も戻っていたので私は一安心した。今回行った山の上の公園は夜は心霊スポットとして有名なのだ。特に赤い服を着て行くと危険と言われるほどである。


「じゃああとは普通に帰ろうか。」

「うん、とりあえずあの山にはしばらく行きたくないかも……」


 さくらには完全にトラウマになっていた様だ。反省、反省……

 山を降りると雨はまだ降っていなかった。なので残りの帰り道はゆっくり帰る事にした。


「でも、良かったわ。神隠しなんかに合わなくて。」

「か、神隠しなんて迷信でしょ?そんな事あるはずないもん。」


 さくらが少し動揺しているのが可愛いかったので、更にいじることにした。


「でも、鈴の音がしたんでしょー。あれって呼んでるらしいわよ。」

「だ、誰を……?」

「生贄をだよー……」

「いやーー!」


 自転車を停めてさくらが泣き出したので流石にやり過ぎたらしい……


「あー、ごめんよーやり過ぎたね。そんな噂ないからね。呼ばれるはずないでしょ。さくらを連れて行くとか例え神様でも私が死ぬ気で取り返すからね、ね!」


 私の必死の言葉にさくらは泣きながら首を振った。


「違うの……お姉ちゃんのは作り話って分かってたよ。でも、振り向いた時に居たの……」

「居たって何がよ?」

「お姉ちゃんの後ろに黒髪の女の人が……」

「えっ?」


 私は焦って後ろを振り向いたがそこには誰もいなかった。


「さ、さくら……ほんとーに居たの……?」


 振り返りながらさくらに聞き返すとそこにさくらはいなかった……


「えっ!さくらどこ⁉︎」


 私がキョロキョロとさくらを探していると前から声がした。


「ここだよー!」


 声のした方を見るとクスクスと笑うさくらがいた。


「先に仕掛けたのはお姉ちゃんだからねー。」


 そう言って私の前を走るさくらを見て5秒ほど思考が停止してからようやく騙された事に気がついた。


「こらー!やり過ぎでしょさくら!」


 私は猛ダッシュでさくらを追いかけてお説教して帰って更にさくらをお仕置きするのであった。

少し考えてたのですが来週から木曜日と金曜日は更新を休みにします。

毎日投稿に限界が来てしまいました。なので誠に勝手ですが、木曜日と金曜日は更新を休みにして、その他の日に更新したいと思います。

楽しみにされてた皆様誠に申し訳ございません。

何卒ご了承下さい。


それではここまで読んで頂きありがとうございました。次回更新もお楽しみに。

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