第二十二話 不安の解消へ
明後日からまた仕事再開です。
その前になるべく進めておくぞー!
それでは本編をお楽しみください!
朝起きるとさくらはもう起きていた。
「おはようお姉ちゃん!よく眠れたよ!」
「えっ?今何時?」
時計を見ると7時だった…
「何時から起きていたの?」
「えっ?6時半かな?久しぶりによく眠れたよ!」
早起きだな…
「って遅刻じゃん!母さんに電話してもらっておこう!」
私は母さんに電話して、それからさくらと朝ごはんを食べてから学校に行く。
学校に着いたのは10時過ぎだった。
今日はしっかり来れたからまぁ良しでしょ!
そんな事を思って授業を受ける。
昼休みはくみとご飯を食べる
そして昨日の夜のことを話す。
「うーん、やっぱり寝れてないんだ。分かるなー一度恐怖しちゃうとなかなかトラウマで寝られないんだよ!」
「どうしたらいいんだろう?」
私が暗い顔をしていると、
「そんなに難しく考えないでも良いと思うよ。」
「えっ?」
「さくらちゃんは強いし、それにあかりもいるからね!怖くなくなれば自然と眠れる様になるよ!私はあかりに助けて貰ってから少しは不安だったけど、そのうち何とも無くなって寝られる様になったよ!」
「そんなに簡単なの?」
私は素朴な疑問を聞いてみた
「私はそんな感じだったよ、人それぞれだと思うけど、それでもさくらちゃんにはあかりがいるから大丈夫と思うよ!」
「何?私は免罪符なの?」
呆れて聞いてみたら
「うーん?特効薬かな?」
どこまで信じていいのやら…
そんなこんなで昼休みも終わり午後の授業を受ける。その間もさくらの事を考えていた。
今日は部活に行かず、病院へ行く。
さくらが心配すぎて練習に集中出来ないからだ。
そして、病院へ着いてさくらの病室に行く。
「さくら、元気?」
「えっ?いつもより早くない?」
さくらが凄く驚いてる。
「今日はさくらが心配だから早く来たんだ!」
……
さくらは何も言わなかった
だから私が話を続ける。
「大丈夫よ!今日はどっちみち早く帰る予定だったし、気にする必要はないよ。」
「…ごめんなさい。あかりお姉ちゃんにもくみお姉ちゃんにも迷惑かけて…」
私はさくらの横に座り両手でさくらの顔を包み込む
「さくらは優しいね、でも、私たちは付き合ってるよね?」
私の質問にさくらは頷く
「それなら、迷惑かけてよ!その代わり私が困った時は助けてほしいの。だから今は私がさくらを守る。そうやってお互いの苦手なところをカバーし合おう。」
「でも…」
その続きは言わせない。その為にさくらのくちびるに私のくちびるを重ねる。
「私が貴女を幸せにする!だから!今は迷惑だと思わないで!」
顔を真っ赤にしたさくらの目から涙が出てくる。
「ごめんなさい…嬉しくて…つい…」
さくらは涙を拭うと言葉を続ける
「私、雪乃さくらは高木あかりに幸せにして貰います!もし、約束を破ったらあかりのお母さんに言うからね!」
とんでもない脅迫である!だが、幸せそうな顔をみたら納得せざるを得ない…
「この命に代えても!」
その言葉にさくらはツッコミを入れる
「バカッ!一緒に居ないと私が幸せにならないでしょ!くみお姉ちゃんも!3人で幸せになるの!」
くみの事すっかり忘れてた…バレたら怒られるな…
「さくら、くみには忘れてたの内緒ね…」
さくらは首を横に振る
「もうバレてるよー」
にっこり笑って私の後ろを指さす。
私は恐る恐る後ろを振り向くとくみがいた…
「あの…どこから聞いてました?」
「うーん?「さくら、くみには忘れてたの内緒ね」からだよー大方さくらちゃんに告白してて私のこと忘れてるからさくらちゃんにツッコんでもらって思い出したってところかなー?」
的確に当ててくる…もっと前から聞いてたでしょ?
「わぉ!エスパーですか?」
「ふふふ、あかり!少しお話しましょうか?さくらちゃん少し借りていい?」
さくらは快く頷く。
(う、裏切り者ー!)
私はくみにトイレへと連れて行かれた…
そして、お説教を受けた個室トイレで逃げ場がなくてめちゃくちゃ怖かった…
そして最後にお仕置きとして首元にキスマークをつけられた…
さくらの病室に一人で戻ると
晩御飯の配膳が配られていた。
「お姉ちゃん。首元赤くなってるよー?」
「あははは…気にしなくていいんだよ。」
そうしてご飯を食べてからさくらにシャワーを浴びさせる。
「今日は早いね!お姉ちゃんもしかして用事あるの?」
さくらは勘が鋭い。だから私も素直に答える。
「うん、明日の準備が少しあるんだ。だけどさくらが眠るまでは居るから大丈夫だよ!」
そんな事を言っているとくみもさくらの病室へ入ってくる。
先程の怒りは嘘の様に消えていた…
「さくらちゃん!さっきはありがとね!またトランプする?」
「えっ?でも、あかりお姉ちゃん明日の準備があるから私は早めに寝た方がいいんじゃ…」
「あー気にしなくていいよ!あかりの作業もあと少しだから私も手伝えばすぐに終わるからね!」
「そうなの?それなら遊びたい!」
はい、ここに第二回トランプ戦争が起こりました。
そして、相変わらずさくらは強く、くみは私をカモにして勝っていく。まだ怒っている様だった…
そして9時半ごろにはさくらの瞼が閉じ落ち始めた為お開きとなる。
そうして、さくらが完全に寝てしまってから私たちは部屋を出る。
「「おやすみなさい、さくら良い夢を!」」
私たちは病室を後にして外へ出る
「明日だね!」「うん、明日!」
さくらの退院の日!
楽しい一日するぞ!
そうやって私たちは家へと帰る。
明日が本番なのだ!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
この章はそろそろフィナーレですが、まだまだ続くのでお付き合い頂ければ幸いです!
それでは読んで頂きありがとうございました!
次回もお楽しみください!