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第二十一話 一抹の不安

投稿を待ってくれてる皆様お待たせ致しました!

投稿します!


それでは本編をお楽しみください!

あれから二日過ぎて、月曜日の事だ。

授業が終わり部活へ行く。

昨日、一昨日はかなりのハードトレーニングだった事もあり、今日はみんなストレッチなどで軽く流している。


私はというと、サーブのフォームチェックをしている。やはり難しいのだ…昨日撮って貰った録画を見ながらそしてそこから悪いクセを修正していく。


「あかり、もしかして力セーブしすぎてない?」

練習を見ていた主将から急にそんな事を言われた。


「いやいや、結構良い音なってるし、それはないでしょう?」

いきなり何を言い出すのかと、教えてくれていた3年生の戸松先輩が言い返す。


「確かに良い音してるし、威力もあるけど、セーブしてる様に見えるんだよね。その顕著なのがネットでのサーブミスなのよね、力の制御が出来てないからネットに当たってのサーブミスの時の威力はかなり弱く見えるのよ。」


「うーん…なるほど。」

戸松先輩は納得する。


(確かにセーブはしている。本当にこの人はよく見えてるなー)

確かにセーブしてる。そうしないとコートの枠を超えてしまうからだ。


「ねぇ、あかり、本気でサーブ打ってごらん!ジャンサーじゃ無くて普通のフローターサーブね!」


「は、はい!」


私はサーブを打つ場所へ行き、合図を待つ。

笛がなる。


私は思い切りサーブを打ち込んだ!

結果は体育館の壁中段まで飛んだ。試合なら特大ホームランでアウトだ。


「まぁ、そうなるよね、」

主将はこの結果がわかってたみたいだ。


「よし、あかり、練習メニューを変えよう!」

「え?」

私は主将の急な言葉に驚いた!


「あかりは潜在能力が高い!この学校に置いておくのが勿体ないくらいにね!だからと言って学校を変えるわけにもいかない。それなら貴女に今から合った練習をさせるべきだと思うの!」


「そ、そんな私まだ初心者ですよ!買い被りしすぎでは…?」


「いや、それは私も薄々気づいていたよ。」

今度はいきなり松本先輩が来る。


「彼女はいろんなスポーツの経験で色んな筋肉が発達したんだと思います。しかも、身体が凄く柔らかい。サーブを打つ時の腕のしなやかでキレがある。今のうちに磨いていくのが良いと思います!」


ちょっと待ってなんでそんなに私の評価は買われてるの?


「走り込みや外周とかでも息を上げないし、相当走り込んでる証拠です!下手をすると化けるかもしれませんよ。」

松本先輩の評価が高すぎる!そんなに上げないで!

そして主将はというと。

「やっぱりひかりもよく見てるよね!次期主将だけの事はある。」


「や、やめてくださいよ!私はそんな気全然ないですよ!」

(動揺してる松本先輩初めてみるなー)

私がそんな事を思っていた…

結局この話は監督に聞いてもらってからの決定になるらしい…どうか、平穏でいられます様に…


こうして今日の部活は終わりさくらのいる病院へくみちゃんと一緒に行く。


「あかりはやっぱり何処に居ても人気あるよねーなんだか嫉妬しちゃうなー」

笑いながらそんな事を言ってくる。


「笑い事じゃないよー助けてほしいのに!まぁこの高身長に格闘技をやってたらパワーもつくでしょうけど、ここまで期待されたくなかったよー!」

めちゃくちゃ弱音を吐いているけど、本心なので仕方ないのだ!

「はい、はい、そこからはさくらちゃんに甘えてきなさい。私に甘えて良い時はさくらちゃんに頼れない時だけだよー」


「ううー…年下に甘えるって結構恥ずかしいんだけど…」

私の訴えにくみは飄々と返す。

「さくらちゃんもあかりの力になりたいんだよ!その辺は察してやりなさいよ!」

私は唸る事しか出来なかった…

そういえば。


「ねぇ、私もくみちゃんの事、呼び捨てでもいい?そろそろちゃん付けもいいかなー?ってね」

少し驚いていたくみちゃん。


「今更だよね!もちろんいいよ!というか、もう少し早く言ってよ!」


「じゃあくみ!これからもよろしくね!」

「はい、これからもよろしく!」


笑い合いながら病院へと入る。

くみは母さんの病室へ

私はさくらの病室へ


そしてそのさくらはというと。

また、百合漫画を読んでいた…

過激な本ではないにしろ、もっと他の本も読んでほしいと思う今日この頃である…

挨拶もそこそこに会話を始める。


「さくら、今日は何読んでるの?」


「今日はねミステリー漫画読んでるの!」

おっ!少しは百合熱も治まったか?


「あのね、この探偵の女の人と助手の女の人の恋みたいなんだけど。しっかりと推理とかもしてて二重にお得なんだよね!」


……

(うん、少し前進したと考えよー)


「もう少しで退院だね!もう身体は大丈夫?」


「うん!大丈夫だよ!」

私の質問に元気よく答えるけど…少し違和感がある。


「眠れてる?昨日来た時は本がまだ沢山あったよね?読み終わるの早すぎない?」


「やっぱりバレちゃうよね。あかりお姉ちゃんはやっぱり凄いなー」


少し目を伏せてるさくら。


「怖いんだ…あの日から…また誰かが来て私を殺しに来たり、何処かに連れて行かれるんじゃないかって…」

まぁ、あんな事があってまだ日も浅いししょうがないよね。


「じゃあ今日はさくらが眠れるまで一緒にいてあげる!だからゆっくり寝ていいよ!」


「えっでも、あかりお姉ちゃん明日学校だよね?」


「大丈夫よ!最悪ここから行くからね!」

まずはさくらの不安を取り去るのが先だと考えた私は母さんに連絡した。事情を話すと勿論快く了承してくれて私の着替え一式持ってきてくれた。


晩御飯を3人で食べて、私は事情を話してくみを先に帰らせた。

「私が居ないからってさくらちゃんにいたずらしたらダメだからね!」などと言われた解せない!

そして私はさくらをシャワーに入れる。


すると、すぐにさくらは眠りに落ちた。

一応簡易ベッドもあるので私もシャワーを浴びて寝ることにする。


だが、シャワーを浴びて戻ってくるとさくらは起きていた。


「えっ?起きたの?」

私は驚いた!さっきまで眠っていたのにこんなに簡単に起きるなんて今までになかったからだ…


「うん、物音に敏感なんだ…また知らない人が来るんじゃないかって…」

これで退院できるのか…?

そんな不安を感じつつ私はさくらの手を握り安心させる。


そして私が完全に寝たのは2時過ぎてからだった。


一抹の不安を残して次の日を迎えるのであった…





眠れない時って皆さんは何をしていますか?

私はホットミルクを飲んでホッと一息入れてから眠ります。


ここまで読んで頂きありがとうございました!

次回も楽しみに!

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